大統領選挙史上初の「反対意見」で再選挙寸前
2024年04月24日付 Kompas 紙
憲法裁判所は4月22日に行われた裁判で、2024年大統領選挙の紛争について判決を下した。
憲法裁判所は4月22日に行われた裁判で、2024年大統領選挙の紛争について判決を下した。


JAKARTA, KOMPAS.com配信
歴史は、4月22日に憲法裁判所(MK)にて、2024年大統領選挙における裁判の判決が下されたときに起こった。裁判官合議体が選挙不正疑惑について全会一致でないのは初めてだった。
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この訴訟の判決を下した8人の裁判官のうち、民族覚醒党(PKB)のムハイミン・イスカンダル党首と組んだアニス・バスウェダン前ジャカルタ特別州知事とガンジャル・プラノウォ前中部ジャワ州知事の2陣営が起こした訴訟に対して、5人が棄却に賛成し、残りの3人は棄却について反対意見を表明した。

もしスハルトヨ憲法裁判所長が反対意見の裁判官の一人であったなら、スコアは4対4となり、憲法裁判所は請願者の要求通り再投票(PSU)の判決を下すことができたであろう。

その理由は、賛成・反対意見が同点の場合は、裁判長、本件ではスハルトヨの立場によって判決が明らかになるからである。

サルディ・イスラはスハルト政権期の選挙と比較

サルディ・イスラ憲法裁判所副判事長は、この選挙が実質的な公平性を即座に反映していないにも関わらず、選挙の実施に於ける手続きの公平性にのみ重点を置いている大多数の裁判官の決定を批判した。

同氏は、手続き上、選挙の実施は恐らく法律の取り決めに沿って進められたといい、仮に違反が発生し、既存のメカニズムに沿って処理されれば、それは公正・公平な選挙として分類されると説明した。

「手続き上の正当性の限度を超えて、1945年憲法第22条E項(1)における公正と公平の原則は、単に手続き上の正当性の限度に止まろうとはしない」と、同氏は去る4月22日に判決を読み終えた後述べた。
「なぜなら、新秩序時代における総選挙でさえ、存在する全ての手続きを満たしている、すなわち当時の選挙法において定められた標準的機構を満たすことによって行われていた」と述べた。

「しかし、経験的には、新秩序の総選挙は不正だと評された、なぜなら、総選挙の実施は実質的には公平には進まなかったからだ、それには、政府が総選挙立候補者の一人を贔屓したという要因も、総選挙の立候補者全員にとって公平な選挙戦の余地を与えない選挙運営の慣行という要因もある」と、同氏は述べた。

同氏は、1945年憲法第1章22条の基準にある公正や公平は、より実際的な、総選挙の公正さや公平性を追求するべきだと指摘した。

「望まれる公正さと公平さは単に規則に従う態度ではなく、不正行為をせず、嘘をつかず、既存の選挙法規則の法的な隙間や欠陥を操作したり上手く利用したりして選挙戦において本質的に不正な行為を行わない態度である」と同氏は述べた。

2024年の大統領選挙と同時期に社会扶助を実施することに関連性がないとの憲法裁判所(MK)の見解に同意できないことも強調した。

同氏によると、そのような出来事はその背後にある事実を明らかにすることによって、より広く読み解く必要があるという。そのようなことは、文脈上現政権が好ましい後継候補を支持するためのカモフラージュの一形態である可能性もないとは言えない。

同氏はそれを高く立ち上る煙のようだが、誰もその火の点を見つけることができないと例えた。

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( 翻訳者:阿南芹奈 )
( 記事ID:6866 )