インドネシア宗教大臣と教皇レオ14世、バチカンでイスティクラル宣言のフォローアップに合意
2025年10月30日付 Kompas 紙

バチカンでローマ教皇レオ14世と会見したナサルディン・ウマル宗教大臣
ジャカルタ、KOMPAS.com - ナサルディン・ウマル宗教大臣は、教皇レオ14世に対し、前教皇フランシスコの時代からの宣言である「イスティクラル宣言」について説明し、これがフォローアップされる予定であると伝えた。
「(バチカン側は)非常に賛同しており、イスティクラル宣言をフォローアップする計画に前向きな反応だった。12月には、バチカンからチームが(インドネシアに)来て、この計画について協議する予定だ」と、ナサルディン氏は去る10月30日の記者会見で述べた。
同氏は、去る10月29日にローマのバチカンで開催された宗教指導者らとの会合に出席した際、イスティクラル宣言について伝えた。
会場に一番乗りしたナサルディン氏は、教皇レオ14世が車から降りてくるのを出迎える機会を得た。
「彼にお会いするのは初めてなので、他の宗教指導者のときと同様に、私が車で教皇レオ14世の到着を迎えるよう委員会がセッティングした」と同大臣は発言した。
「イスティクラル・バチカン宣言をインドネシアが主導していることを伝えることができて大変嬉しかった」と続けた。
ナサルディン氏は教皇レオ14世に対し、イスティクラル・バチカン宣言は2024年9月に故フランシスコ教皇がインドネシアを訪問した際、ジャカルタのイスティクラル・モスクで署名されたものであると説明した。
この文書は、故フランシスコ教皇と、イスティクラル・モスクの最高指導者であるナサルディン・ウマル氏によって署名された。
「イスティクラル・バチカン宣言は、人類のために新しい歴史を築くことの重要性を説いている。『聖なる戦い(perang suci)』はもはや存在せず、そこにあるのは『聖なる平和(kedamaian suci)』だけだ」と同氏は述べた。
聖なる戦いではなく、聖なる平和を
同宗教大臣はまた、世界は「聖なる平和」を広める必要があると述べた、会合での教皇レオ14世の発言にも同意した。
「(会合での)教皇レオ14世の、『我々は聖なる戦いを広めるのではなく、聖なる平和を広めるべきだ』という発言に、私は全く同感だ」と同氏は語った。
教皇レオ14世との会談で、ナサルディン氏はイスティクラル・バチカン宣言のフォローアップのために協力することを提案した。
その提案は、教皇レオ14世と出席した聖職者によって同意された。
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( 翻訳者:中島義清 )
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