日本:米価の記録的な高騰を受け、ラーメンが“王者”に
2025年06月21日付 VietnamPlus 紙

日本:米価の記録的な高騰を受け、ラーメンが“王者”に
Nhật Bản: Mỳ Ramen 'lên ngôi' khi giá gạo tăng cao kỷ lục


日本の農林水産省によると、国内の米価格は昨年に比べて2倍に上昇しており、不作による急騰を経て、いまも高値を維持しているという。



日本ではコメの価格が過去最高レベルに上昇しており、消費者がコストを懸念して、この伝統的な食べ物に「背を向ける」傾向を引き起こさせている。

このような状況を受けて、同国の多くの外食チェーンや食品会社は、魅力的な代替としての麺類へと急速にシフトしている。

豚丼で有名な外食チェーン「伝説のすた丼屋」を運営するAntworks社は、今年5月、東京にラーメン専門店を初めてオープンさせた。

Antworks社は、事業の多様化を図るため、来年2月までにさらに3店舗のラーメン店を新たに開業する計画を立てている。

東京に本社を置くこの飲食チェーンの広報担当者によると、現在、味噌汁と生卵が付いた豚丼のセットは890円(約6ドル)で販売されており、2021年の630円と比べて大幅に値上がりしている。

広報担当者は、価格が1,000円を超えると顧客が購入判断をためらうかもしれない一方、ラーメンは豚丼よりも100〜150円廉価であることを指摘した。

ラーメン事業の強化を押し進めているのは、有名な牛丼チェーン吉野家株式会社の親会社である吉野家ホールディングス株式会社も同様だ。同社は、日本国内の牛丼市場はすでに飽和状態にあると判断している。

吉野家ホールディングスの副社長である小澤紀宏氏は、ラーメン事業は、米や肉以外の食品を通じて原材料コストのバランスを取るのに役立っていると述べた。

日本の農林水産省によると、国内の米価格は昨年に比べて2倍に上昇しており、不作による急騰を経て、いまも高値を維持しているという。

政府が備蓄米を放出したにもかかわらず、日本国内における米の平均価格は、6月8日までの1週間で5kgあたり4,176円に達した。

スーパーマーケットでは、消費者が米の代替品を積極的に探すようになっている。TableMark株式会社によると、冷凍うどんの販売量は4月と5月に前年同期比で約10%増加したという。

同様に、キッコーマン株式会社も、パック入りのうどん用スープや関連食材の売上が、5月までの3か月間で前年同期比10%の増加を記録した。

このような状況の中、ヨーグルト製品の売り上げも好調だ。明治ホールディングス株式会社によると、主力商品「明治ブルガリアヨーグルト」の売上は、昨年4月以降、毎月約10%の成長率を維持しているという。

明治ホールディングスの役員は米価格の高騰を背景に、「パンやシリアルといった洋風の朝食がより一般的になってきている」と語った。

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( 翻訳者:松本恵満 )
( 記事ID:7214 )