ラーショーの宗教対立で1名が死亡、暴力行為に加担したとして39名逮捕2(9-21-12-1)

2013年06月03日付 The Voice 紙
 「棒や刃物を手にした集団がオートバイや三輪自動車、軽トラックで行き交っていた。治安当局も車で巡回しているのを見た。軍と警察が治安維持に当たっている」と、地元男性が午後5時頃に語った。
 ウー・イエトゥッが5月29日の午後8時頃に述べたところによると、暴力行為を止めようと警察官たちが拳銃を発砲して群衆を散らした後、問題対処に当たるべく内務副大臣とシャン州首相がラーショー市へ到着した。また、州首相と連邦レベルの宗教大臣ウー・サンスィンも参加して双方の指導者たちによって暴力行為を止めるべく行動が採られているとのことだ。
 ラーショー市で発生した暴動を取材いていたフリー・ジャーナリスト2名が殴打され、カメラからメモリーカードを抜き取られた。そのうち、ウー・クンゾオウーは頭部に負傷し、もう一人のウー・チットゥェは背中に負傷したとウー・クンゾオウーが語った。
 「チットゥェは背中を鉄の棒で殴られた。背中が痛いと言っている」と彼は述べる。
 ラーショー市に来て取材しているジャーナリストたちには安全の保証がないようなもので、[治安当局の]協力もないと報道自由化委員会が発表した。それから2時間ほどの内にウー・イエトゥッが本人のインターネットの交流サイト(Facebook)を通じて、ラーショー市へ来ているジャーナリストたちは困難があれば、州の情報・広報局副課長ウー・ウェリン(電話:095343996)、同局係長ドー・サインリーカン(電話:0940375525)、(職員)ウー・トゥンネィフラインウー(電話:0943171368)に連絡をして助けを求めることができると発表した。
 5月29日の夜11時頃、イスラーム教徒たちが恐ろしくていてもたってもいられず、国軍に助けを求めたところ、その晩のうちにイスラーム教徒およそ200人が軍によってマンスー・パラヒタ教学僧院へ移送され、5月30日までに同僧院へイスラーム教徒600人以上が避難したと、その避難所付近の地元住民が語った。
 5月28日と29日に発生した暴動のために、住居5軒、映画館1軒、商店32軒、自動車2台、オートバイ11台が焼失したと情報省が発表した。
 5月30日には暴力行為が鎮静し、治安維持のための特別警戒措置が採られている様子で、市中央市場も自営の諸商店も休業しており、中心部には人気がなくなっていると地元の弁護士が述べた。
 彼は、「治安維持部隊が完璧に配備されていて、検問が張られている。イスラーム教徒たちのいる方には全く入ることができないように治安維持部隊が閉鎖している」と30日の状況を午後6時頃に語った。


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翻訳者:長田紀之
記事ID:133