マレーシア在住ミャンマー人労働者の帰国に航空会社4社と大手企業が支援へ(9-23-12-1)

2013年06月17日付 The Voice 紙
ヤンゴン 6月13日

 ミャンマー人移住労働者が2番目に多く働いているマレーシアで、5月末から宗教対立による迫害が連続して起きており、帰国を望む同胞のために、ミャンマーの航空会社4社と著名な大手企業が支援に乗りだしていることが、航空会社代表と大手企業の公式の発表によりわかった。
 ウー・テーザのトゥー財団から10万ドル、カンボーザ銀行総裁ウー・アウンコーウィンが5万ドル、マックス・ミャンマー社社長ウー・ゾーゾーがマレーシア-ミャンマー間の1000人分の航空券と2万ドル、メッセンジャー・ジャーナル誌が2000ドル、イレブンメディア・グループが1000ドルを今月11日に寄付したことが各社の発表によりわかった。
 エアーバガン航空も帰国するミャンマー人のために、無料の航空券を提供するとともに空きのある求人枠で優先して雇用すると表明し、ミャンマー国際航空もこれまで230ドルしたマレーシア-ミャンマー間の航空運賃を50%値下げすることで支援すると同日の発表で明らかにした。
 「ミャンマーに帰りたい人は大勢いる。私の友人の中にも不法滞在で仕事をしている人は多い。今は彼らも帰ることができると聞いている。」と雇用主の手配によって6月12日にミャンマーに帰国した労働者は述べた。
 治安情勢によって、マレーシアから帰国するミャンマー人のために、国内線航空会社のエイジアン・ウィングス社とゴールデン・ミャンマー社の2社が無料の送迎を実施する予定であることが6月12日の2社の発表によりわかった。
 エイジアン・ウィングス社は国内での移動について、マレーシアからの帰国者であるといういずれかの情報確認ができれば、無料で搭乗できるようにすると同社の責任者は述べた。
 ゴールデン・ミャンマー社もマレーシアの在クアラルンプール、ミャンマー大使館のチケットがあれば無料で乗せられると発表した。
 シンガポール-ヤンゴン間、シンガポール-マンダレー間、バンコク-ヤンゴン間、バンコク-マンダレー間の移動についても、シンガポール空港税とバンコク空港税を負担し、無料で搭乗できると同社代表が説明した。
 「帰国者に仕事をくれるというのが本当なら働きたい」と6月12日にマレーシアから帰国したマグェ地域セイピュー出身の労働者が、職を与えるというトゥー社の発表に対して期待を述べた。
 マレーシアに至ったミャンマー人は5月末から続く迫害の被害に遭い、6人以上が死亡し20人近くが負傷したとマレーシアで活動するケポン相互扶助協会から情報を得た。
 宗教対立による迫害で負傷したミャンマー人と治安を含むその他の要請に対する支援並びに問題解決のために、外務省副大臣のウー・ジンヨーと労働者雇用社会保障省副大臣のドー・ウィンモートゥンが率いる代表団は6月11日マレーシアに向けて出発した。


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翻訳者:田崎巧
記事ID:166