英国国際開発大臣、ミャンマーの紛争から生じるさらなる危機防止のため、国際協力を呼びかけ(9-24-1-1)

2013年06月23日付 The Voice 紙
ヤンゴン 6月21日

 ミャンマー訪問中の英国国際開発省アラン・ダンカン(Alan Duncan)大臣は、ミャンマーで広がりつつある宗教対立と内戦から生じるさらなる危機を防止するため、国際社会が協力して取り組むべきであると呼びかけた、と英国政府が報じた。
 英国としても、カチン州とラカイン(ヤカイン)州で生じている紛争の被害を受けた国内避難民に人道的援助を提供しているが、より効果的に事業を実施するためには、国際社会の支援が必要であると同氏は指摘した。
 この雨季の時期に避難民キャンプにいる人々の健康は以前にもまして危険な状態にあり、それらのキャンプにいる避難民のための保健サービスや人道支援をより効果的に与える必要があると同氏は述べた。
 アラン・ダンカン氏は6月18日と19日にラカイン州シットゥェ市並びにミェボン郡にある避難民キャンプを視察し、ラカイン州政府閣僚とも会談した。
 また、国軍とKIA(カチン独立軍)との間の和平構築に向け、政治的対話が可能となるような支援が必要であり、戦闘を停止し、紛争が解決できてはじめて真の発展を見ることができると語った。
 停滞している再定住問題、緊急救命プログラムなどを必要な期間内に実施すべきであると同氏は述べた。
 英国はラカイン州内の避難民のための人道支援として今年5月末までに640万ポンド[訳者注:原文ではユーロ]、カチン州内の避難民のために350万ポンドを援助してきた。
 さらに英国の大規模援助プログラムにより、2011年から2015年まで保健、教育、経済発展と人道支援のために1億8千万ポンドを援助すると発表している。


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翻訳者:ソーソーミィン
記事ID:174