ファラムで続く土砂崩れにより、村がまるごと移動(9-34-IV[9]-1)

2013年09月03日付 The Voice 紙
カザラ8月30日

チン州北部にあるファラム郡ザーライン村で、8月23日に発生した土砂崩れが依然として続いている。そのため同村内にある82戸が村ごと移動し生活できるよう9月5日を期限として協力をするという旨をチン州政府社会大臣のバマウン博士が述べた。
現在も亀裂が発生し土砂崩れが発生しうる状況であるために、このように村を移動する準備をしなければならず、救援・再定住局、赤十字社などの組織が、必要とされる援助の用意をしていると、同氏がさらに述べている。
その村に対して、ファラム市近隣にある水や電気の便が良いロンピー村近くの平地に、村落用の区画を用意するよう、州政府の責任者らが準備をしていると同氏は述べた。
ザーライン村村長ウー・マンリャンハイェー氏は、8月23日から同村で続いている土砂崩れのため、村内の住居82戸を村ごと移動して生活せざるをえないと本誌に述べた。
「10分ほどの出来事である。3件の家が土砂に飲まれ、損壊してしまった。後日、村内で亀裂が見つかったので、現在誰もそこに住みたいという気にはならず、周辺の村々に移動して生活せざるを得ない」と同氏は述べている。
同日午後3時30分ごろ、村のそばにあるタインナウッローバー川(ウー・タインナウッの焼畑の川)の端から木や土砂が崩れ落ち、住居の上まで到達して損壊したこと、死者、行方不明者はいないこと、を同村の地元の人々が述べた。
同氏によれば、土砂崩れの発生後、州知事と政府の大臣らがやってきて村を視察し、援助をしていき、NGOも援助をしているという。
同村で生まれ育ったウー・ヤンスン(75歳)は、「2日に1回程度は家に帰って様子をみている。育てている家畜もまだいることが気掛かりだ。今回のような大規模な土砂崩れはこれを合わせて2回目だ。約60年前に1回起こったことがある。今回のように災害に遭遇するのはとても悲しく思う」と述べた。
このように土砂災害が発生する前には雨が降り続けており、雨が止んでから2日の間に土砂崩れが再び起こったこと、土砂崩れの際、雨は降っていなかったこと、土砂崩れが起こる日の朝、水路の水が濁り始め、周辺の家屋と木々では揺れを感じていたこと、が同村の地元住民によりわかった。
現在、地元の人々は、ファラム市とラインゾー、エルムンビー、ロウンビーの各村に移り住まざるを得ない、と同村村長はさらに述べた。
 同村民で38歳ぐらいのドー・トーメンバールは「今は物を運びに来た。近くのラインゾー村に移動して住まざるをえない。トウモロコシ畑も穂が出はじめたばかりなのでまだ遠くへ移動できない」と述べた。
この村は約130年続いており、家屋は82戸、世帯数は76、人口は349人である、と村役場の記録からわかる。
同村と川を隔てた向かい岸にあるラインゾー村の村人は、「チン丘陵において、人口300人以上の村というのは大きな村である。私たち村の方から見て、山がゆれていた。彼らはどんなに動揺するだろうか。土砂がどんどんと崩れていった。私たちの村でも亀裂はまだ出ていないが、村人たちは心配だとは思っている」と述べた。


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翻訳者:萩原 和宏
記事ID:282