三浦俊也氏、日本人で初めてサッカーのベトナム代表チーム監督に就任

2014年05月08日付 VietnamPlus 紙
 三浦俊也氏はサッカーのベトナム代表チームとオリンピック代表チームの監督に正式に就任した。三浦氏とベトナムサッカー協会(VFF)の契約期間は2014年から2年間で、報酬は月に約1万米ドルだ。
 三浦氏は7月5日ハノイに到着した。ベトナムサッカー協会のレー・ホアイ・アイン書記長自らがノイバイ空港で出迎えた。協議はその直後に行われた。建設的・協力的精神に基づき、10時間に及ぶ話し合いの後、三浦氏は契約書にサインした。三浦氏の正式のお披露目式は、ホーチミン市にあるサイゴンパークハイヤットホテルにて5月10日の朝8時30分から行なわれる。
 三浦俊也監督は1963年7月16日生まれ。この50歳の戦略家は1997年に監督業を始め、Jリーグ一部・二部でさまざまなチームを指導した経験をもつ。三浦氏の最も輝かしい経歴は、大宮アルディージャを2004年から2006年でJ1に昇格させたことである。大宮アルディージャは彼が最も長く在籍したチームで、のべ6年間に及ぶ。
 2011年、三浦氏はJ1での成績不振を理由にヴァンフォーレ甲府の監督を解任された。三浦氏は一線から退き、若手の育成と日本のプロコーチの教育に携わるようになった。彼自身は日本サッカー協会のS級ライセンスとドイツサッカー協会のA級ライセンスを持っている(これらの資格はアジアサッカー連盟のプロ級ライセンスや欧州サッカー連盟のAライセンスに相当)。この元コンサドーレ札幌コーチは英語とドイツ語に堪能だ。三浦氏はU15とU18のコーチ陣を構築するクラブの支援をした時には、若手育成の専門家でもあった。
 監督としてJ1で100試合の経験があり、三浦氏はベトナムサッカー協会から多大な信頼と期待をかけられている。ベトナム代表チームに対する彼の最初の目標は年末のAFF・スズキカップだ。来る6月に三浦氏はベトナム代表チームに合流する。
 ベトナムサッカー協会と思いを共有し、三浦氏は「ベトナムのサッカーは大きな潜在力があります。そしてベトナム人のサッカーに対する愛情や熱中ぶりを分かっています。ベトナムのサッカー代表チームの指揮を執る最初の日本人監督になれたことは、非常に光栄で素晴らしい挑戦です。全力をふりしぼって、ASEAN諸国が鎬を削るスズキカップでベトナム代表が最良の成績を残せるよう指導していきたいです」と述べた。


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翻訳者:坂崎由衣、田中裕也
記事ID:731