タイ国タオ島英国人殺害続報(10-40-5-2)

2014年10月21日付 The Voice 紙
10月9日
 タイ国のプラユット・チャンオチャ首相がミャンマーを訪問中、タイ国タオ島でイギリス人2人殺害の容疑で逮捕されているミャンマー人2人のことを協議した。
 タイ国首相はミャンマー人2人を逮捕しているが犯人とはまだ言えないこと、特に慎重に遂行し、国際的な信用やミャンマー人の信用を得られるよう公平に遂行していくことを繰り返し述べた。
 国軍総司令官ミンアウンフライン上級大将も、逮捕されたミャンマー人2人の件に関して無実の者を罰しないためにしっかり取り調べるよう、タイ国副首相兼外務大臣らに求めた。
 犯罪事件を取り調べる際、監察医、警察、鑑識という3つの組織が必要だが、タオ島殺人事件においてタイの警察しか取り調べを行っていないことにより、取り調べる際タイの警察がミスを犯したと、タイ国法医学中央研究所のクンイン・ポーンティップ・ロジャナスナン主任が述べた。

10月10日
 逮捕されているミャンマー人2人を一刻も早く釈放するよう10人以上の政治活動家が、タイ国首相がヤンゴン市に到着した折にデモを行った。
 ミャンマー人2人を拘束しているタイ国刑務所の刑務官が、逮捕されたミャンマー人2人は精神的な苦痛が大きく自殺を図りかねないので目を離せないと語った。
 ミャンマー大使館代表団は取り調べについて本国へ報告書を提出した。

10月11日
 逮捕されているミャンマー人2人の件に関して、メディアが見解を述べることはやめるようタイ国首相がメディアに警告した。

10月12日
 タイで逮捕されているウィンゾートゥンの両親とゾーリンの母親と叔父らは、タイ国へ行くため10月12日にヤンゴン市に到着した。
 夜12時頃に南ダゴン郡区第107地区の行政長と警察官2人が来て訪問客名簿を調べ、「彼らはどこから来たのか、誰の指示でこの僧院に連れて来たのか、誰が許可したのか」と両親らを受け入れていたトゥントゥイン教学僧院のナーガテーナ僧正に質問した。

10月13日
 タイ国タオ島でイギリス人2人が殺害されたことにおいて、逮捕されているミャンマー人2人について民族代表院と連邦議会は緊急動議を提出した。
 逮捕されたミャンマー人2人に法律に基づいて等しく人権を与えるよう、民族代表院議長ウー・キンアウンミンがタイ国の国民立法議会議長へメッセージを送った。
 タオ島事件の緊急動議を連邦議会がメッセージとして送ることについて反対した者はいなかったため、国民代表院もタイ国の国民立法議会議長へメッセージを送る予定であると国民代表院議長トゥーラ・ウー・シュエマンが語った。
 原告側証人3人が事前に証言する際、同行するためタイ弁護士評議会のタイ人弁護士2人タヌ・アエチョット氏とスプンサ・マレム氏をミャンマー大使館が雇った。
 逮捕されたミャンマー人の件についてミャンマー大使とイギリス大使が会見した。
 タイ国へ同行する、逮捕されたミャンマー人2人の両親らを迎えに来た団体も到着した。
 イギリス外務大臣は在イギリスのタイ大使館責任者を招き、タオ島殺人事件の調査について憂慮していることを述べ、取り調べを公平にさせるよう、明朗に行うようにとも述べた。

10月14日
 ミャンマー人2人の件について正確な調査を行うようミャンマー大使ウー・ティンマウン、イギリス大使、タイ国警察庁長官らがバンコク市で会談した。その会談でタイ警察庁長官が、ミャンマーとイギリスの監視団体がタオ島殺害事件の司法手続きを監視するという提案を許可し、ミャンマーとイギリスが加わって調査することを否定した。
 タイ政府が原告側証人として勾留しているマウンマウンという人物と逮捕されたミャンマー人2人の友人であるアウンゾーリンとニーニーアウンらを、スラートターニー県サムイ島裁判所で事前に証言させた。マウンマウンは事件が発生した夜、事件現場近くの場所で逮捕されたミャンマー人2人とギターを弾きビールを飲んだ人物である。
 原告側証人たちはタイ警察の報告書に含まれるほとんどの項目を否定した。マウンマウンが、逮捕されたミャンマー人2人は人殺しの罪を犯せないこと、警察が逮捕するまで落ち着きを失っていたことはないと証言した。
 タイ警察は原告側証人3人を解放した。
 逮捕されたミャンマー人2人を支援すべく財務委員会を結成し、ヤンゴン市にあるヤカイン友好会館事務室で募金を受け付けることを、ヤカイン民族ネットワークのティントゥーアウン議長が語った。

10月15日
 政府が原告側証人として勾留していたマウンマウンを、ミャンマー大使館へ連れていき保護した。安全状況を鑑みてミャンマーへ送還する手配をしていることをミャンマー大使館の外交官であるウー・ミンウーが述べた。

10月16日
 タイ国へ同行する、逮捕されたミャンマー人2人の両親はパスポートを10月15日に発行し16日朝手に入れる。
 タオ島殺人事件の取り扱い方に納得していないタイ人たちは、タイ首相のヨーロッパ旅程の間にロンドンでデモを行った。


同じジャンルの記事を見る


翻訳者:古橋櫻子
記事ID:1100