《社説》総計・数字の正確さ確保が我々の仕事(ドゥアイェイ)(10-47-20-1)

2014年12月07日付 The Voice 紙
ミャンマーで、どの地域、場所においても統計のデータがはっきりとしないことは国を発展させようとする際に大きな難題となる。
 国際的な統計において、ミャンマーの数値はN/A「データ無し」としか出ない。過去何年もの間、戦争が度々起こったタリバンらの潜伏したアフガニスタンのデータですらあるのだが、ミャンマーに関するデータは無い。
 このようにデータに乏しいことは、ミャンマーの貧困の主な原因の一端でもある。国に何が起きているかを知らずに治療することができるだろうか。データも無く、何も頼りにできない状態で、30年計画、5年計画を種々雑多に起案したために、「痛み知らずに憶測で治す」しかなくなり、天然資源が豊富なミャンマーが、発展の最も遅れた国、最貧国リストに入っている。
 ミャンマーの統計データが乏しいことを現政権下で理解するようになってきたので、再び起案された経済目標4項目中に「統計・数値が正確であること」という目標が含まれるようになった。その経済目標4項目の中に入ったので力強く思うが、それを実現するにあたってはまだ力不足である。データの有無という問題、データがあったとしてもそれらが一致しなかったり、語彙が間違っていたりということもある。
 数値、統計の正確さ実現の遅れには、様々な原因がある。例えば、長期にわたって決まった通りにデータ収集ができていないので、統計のデータ収集方法の面でミャンマーは時代遅れの可能性がある。ミャンマーの経済については、国際基準を満たした調査結果であるThe National Income of Burmaの発行が1963年10月で最後となっていることから考えれば、そこから半世紀が経過している。データ収集システム全体を修正することが必要なように、統計関連の仕事に従事する職員の質を高めること、金銭的な支援をしたり、士気を上げたりするなどの根本的なことを統計システムの内部に根付くよう援助しなければならないだろう。
 統計システム全体を修正することにおいては、主要な部署である中央統計局が必要としている技術、資金、権利を含めた根本的な部分に対し、上層部の人間が精神、発言、財政、法律といった力に依って支援する必要がある。
 改正を大急ぎで行なっていかざるを得ないミャンマーにおいては、ほかにもやるべきことが多いけれど、数値の正確さは優先しなければならない。何故かと言うと、正確な統計がないと、発展した民主主義国家を樹立することはできないためである。


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翻訳者:豊嶋悠紀
記事ID:1218