タイ国タオ島殺人事件、ミャンマー人被告人2名のDNA鑑定やり直しを裁判所が許可

2015年05月02日付 The Voice 紙
ヤンゴン 4月30日

 タイ国タオ島殺人事件で逮捕され、起訴されていたミャンマー人2名のDNAとタイ警察が示した証拠の再調査をサムイ島裁判所が許可したことが、タイを活動拠点とする移住労働者の権利ネットワーク(MWRN)から知ることができた。
 ミャンマー人2名が殺人の罪を犯したと疑われている主な原因であるDNAと他の証拠の再鑑定をミャンマー人2名が要求していたところ、4月30日の開廷日に裁判所がそれを許可したと、傍聴した人々の証言に基づいてMWRN代表ウー・セインテーが述べた。
 「再鑑定する組織も法務省配下の法医学中央研究所である。そこで透明性をもって再鑑定するためである」と同氏は話した。
 ミャンマー人被告人2名についてタイ警察が示していた証拠をタイ法務省配下の法医学中央研究所へ送り鑑定することとDNA鑑定をより十分なデータとともに示すことを裁判所が許可したとウー・セインテーが語った。
 ミャンマー人2名に拘置所内での生活に不都合はないかサムイ島裁判所判事が尋ね、本事件に対し公平でかつ透明性のある審理を行い、判決を下すと述べたことが、MWRNへの取材から分かった。
 タイ警察が示していた証人リストに外国人である故人の友人たちが加わっているので、審理を延期させずに証人喚問を順序よく行えるように、検察側と弁護側の双方に対して日時を指定したことをウー・セインテーが述べた。
 タオ島殺人事件に関して双方が示した証人リストを承認するべく、4月30日にサムイ島裁判所で尋問が行われたのであり、双方の証人喚問を7月8日に始めることがMWRNから知ることができた。
 タイで観光をしていた24歳のイギリス人男性David Millerと23歳のイギリス人女性Hannah Witheridgeがタオ島の海岸で殺害され、2014年9月15日に遺体が発見された。この件に関してミャンマー人ウェーピョーとゾーリンをタイ警察が逮捕し、起訴した。
 タオ島殺害事件についてミャンマー人2名を、殺人と強姦を含む7つの罪状によってタイ政府が起訴していた。


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翻訳者:古橋櫻子
記事ID:1372