クレジットカード発行を中央銀行が許可

2015年05月11日付 The Voice 紙
 事前に入金しておく必要のない、信用取引システムでお金の清算ができるクレジットカードの発行を国内銀行が行うことについて、中央銀行が許可したとMyanmar Payment Union(MPU)のウー・ゾーリントゥCEOが本紙に語った。
 クレジットカードの発行を5月8日にミャンマー中央銀行が許可し、国内銀行の準備ができれば発行し始めることができると同氏が説明した。
「国内銀行の準備ができているなら、発行できる。発行銀行は中央銀行に事業計画や手続き方法を提示しなければならない」と同氏は述べた。
 事前に入金する必要がなく、銀行に申請しておくと利用できるクレジットカードを発行するためには、銀行に借り入れをする人の職業や返済状況を調査するクレジット部門を事前に設立することが必要であるとカンボーザ銀行のウー・タンルィン上級顧問が語った。
 「利用者の経歴を知らずにどうやって信用取引ができるだろうか。利用者の情報を得るためにクレジット部門が必要だ。これは慣習である。利用者の経歴を知らずにお金を貸したら、以前のように返済せずに逃げたり、結局返済できなかったりする人が再び出るだろう」と同氏は指摘した。
 このほか、クレジット部門を導入せずにクレジットカードを発行することもできるが、使用できる範囲が狭くなり得るとウー・タンルィン上級顧問は更に述べた。クレジットカードを発行するならば、収入に見合った借入限度額を査定する必要があり、多くの規則を設けることになるとエーヤーワディー銀行の頭取(Managing Director)ウー・ピョーアウンは考察している。
 MPUは、現在のクレジットカード制度では債務不履行のリスクも想定され、中央銀行の電子決済規則に従わなければならないとしている。
 ミャンマーではクレジットカードを国内銀行で発行したことがあり、2003年に銀行事業の不振によりこの制度は一時停止された。


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翻訳者:島崎千秋
記事ID:1429