船に乗った漂流民の多くはミャンマー出身でないと副大統領

2015年05月22日付 The Voice 紙
ヤンゴン 5月21日

アンダマン海やマラッカ海峡付近に到着している船に乗った人々にミャンマー出身者は少し含まれている可能性があるが、多くはミャンマー出身者でないことを明言しておく必要があるとウー・ニャントゥン副大統領が語った。
ネーピードーにある大統領官邸副大臣事務所会議室において5月21日に開かれた海上での非合法移民に関する緊急管理委員会検討会議で、副大統領が述べたものである。
 船に乗った漂流民がミャンマー国民かどうかという出身地調査、国際的な領事業務に則った取調べを行ない、もし本当にミャンマー国民であれば保護し、ミャンマーへ帰国させると同氏は述べた。
 非合法の移民や密航、人身売買を防ぐことができるよう、ミャンマーの領海内で通常の監視を行うこと、被害を受けた人の捜索、救助を行うことなどを国軍の海上安全における重要任務として行っていることも副大統領は話した。
海上の漂流難民は、密航や人身売買を大きなビジネスとして行っている国際的犯罪組織の餌食でしかないとも述べた。
 また、仮身分証明書の返還や市民権法に基づき行っている市民権審査は民族を差別することなく実施しているので、その審査事業のせいで自国を捨てて出ていく人は存在しえないことも続けて述べた。
ヤカイン州での弾圧や差別のせいで逃げてきたという証言は現在の状況と異なっているおり、経済状況が原因で移民を希望する人も一部いる可能性があるため、領土内での密航防止活動に力を入れて行わねばならないと同氏は語った。
さらに、ヤカイン州にいるベンガル人らを密航業者が誘い出せないようにすること、海外への密航によって死に至るほど危険が大きいという啓蒙活動をすること、ベンガル人キャンプにおける自分の人生の安全と仕事へのチャンスをより多くつくり出す必要があることも述べた。
 ミャンマーの領海中間基地として利用し行き来することについても、海上治安部隊隊員らが常時監視し、取り締まるであろう、と副大統領は語った。
 2011年から2015年5月17日までの間のバングラデシュからミャンマーへの密入国者は計435名で、彼らを逮捕、検挙し、バングラデシュへ送還したことを内務大臣コーコー中将が表明した。


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翻訳者:島崎千秋
記事ID:1482