国内での決済はチャットのみで行うよう中央銀行が発表

2015年05月31日付 The Voice 紙
ヤンゴン 5月30日
 
 今年、アメリカドルが高騰していることから、ミャンマー国内における買い物を含む支払いには国内で使用されるミャンマーチャットのみを用いるようミャンマー中央銀行が発表した。
 国内での商品売買とサービスにかかる費用を外貨で決済するので、ドルが広く使用される状況であり、ドルの需要が高くチャットの使用率が低くなっているため為替レートが不安定になっている。国家の財政分野にも不安定をもたらしているため、国内での決済はチャットのみを使用するように準備していると中央銀行の発表で明らかにされた。
 このところ、アメリカドルの日々の為替レートが引き続き上昇しており、5月29日頃にミャンマー中央銀行の為替レートは1ドル1090チャットにまで到達した。
 ミャンマー中央銀行によるこのような(ドル使用)制限の効果は少なく、現在外貨で販売している商品で価格がより高くなる可能性がある、と経済政策専門家であるアウンコーコー博士は考察している。
「相場というのは調整することはできても、統制することはできない。市場の需要と供給に基づいて、相場と価格というのは決まるのだ」
このほか、ある商品に効用、利益、不足があるなら、需要が高まっているということを同氏は重ねて述べた。
 現在、連邦省庁と管区域・州政府が商品の売買において、外貨の代わりにミャンマーチャットの使用を重ねて指示するよう、中央銀行が各省庁へ通知したことを同銀行が発表した。
 このほか、国内にある正規の外貨両替カウンターで現在認められているアメリカドル、ユーロ、シンガポールドル以外に、タイバーツとマレーシアリンギットの販売も認可されたことが中央銀行への取材で分かった。


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翻訳者:島崎千秋
記事ID:1523