船上難民の件について公平な発言をとトゥーラ・ウー・シュエマンが国連に書簡送付

2015年06月04日付 The Voice 紙
ネーピードー 6月3日

 東南アジアの国々とミャンマーの沖合海上で行き来している船上難民問題に関し、ミャンマーに対して公正な言動をとるよう国連事務局長潘基文氏のもとに書簡を送ったと連邦議会議長トゥーラ・ウー・シュエマンが語った。
 「ミャンマーの利益を何らかの形で損なうことになる問題であるため、潘基文氏(国連事務局長)と国連安全保障理事会に書簡を書いた」とトゥーラ・ウー・シュエマンは言った。
 その書簡を6月3日付で書き送ったことをトゥーラ・ウー・シュエマンは連邦議会会議で知らせた。この船上難民と人身売買の問題に関して、ミャンマーに対する世界の諸組織の誤解を招かないように、そしてミャンマー国内での民族紛争を拡大させないように、国内外の諸組織や国家機関は特に慎重を期してもらいたいとその書簡でトゥーラ・ウー・シュエマンは言った。
 さらに、ミャンマーを含む世界の安全と安定を目指し、世界各国が問題を客観的に解決することを優先して、偏見を除いてアプローチする必要があるとその書簡に書いたとも述べた。
 ミャンマーの民主化と平和への努力をより堅固なものにするように、ミャンマーの主権と土着諸民族の性質に配慮しつつ、前向きな姿勢で取り組んではじめて国連の名誉は高まるだろうとトゥーラ・ウー・シュエマンの送付した書簡にはある。船上難民問題に関して6月2日から開かれている民族議会で、連邦政府は断固たる態度で取り組んでいくよう民族議会議員ウー・フラスウェが緊急動議を提出して促した。
 ミャンマーが民主化改革を成功させたければ、ベンガル人への差別を一刻も早くやめる必要がある、とアメリカ大統領バラク・オバマ氏が6月1日に東南アジアの若者リーダー75人と会った時に話した。
 5月21日、ベンガル人200人以上が乗ったエンジン付きの船1台をヤカイン州マウンドー郡ティンボークェ村付近の海上で拿捕し、5月29日にはピャーポン郡付近ミャンマー領海内でベンガル人700人以上が乗る漁船1台を再び拿捕した。


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翻訳者:久宗美里
記事ID:1539