(社説)電力さえ普通に供給できないなら(Daily, Vol-3/No-99)

2015年08月02日付 The Voice 紙
私たちの国は世界の国と言わずとも地域内の国と比べてさえ50年くらい遅れているが、アウンサン将軍が1947年くらいに述べた言葉通りに言うなら、他人が一歩進んだら私たちは50歩ほど進むことができてちょうどよくなるだろうと思う。
軍政下で50年くらい経過し2010年に選挙が行われ、文民の姿に変わった政府が統治する名目上の民主主義システムに移行し、かなり多くのことが修正され変化してきて、国家発展への希望が出てきた。
しかし、政府は任期5年のみが経過した。具体的な改革をもって多くの国民の暮らしを本当に救うことができる基本原理を決定、実現するというところには至らなかった。
昔、東南アジアのみならずアジアの中でさえトップの国として豊かであった私たちの国の現在の状況は、慢性的病人のようであり、外国投資が入らないなら経済が再び上向くことはどう考えても簡単ではない。
国内の中小企業主たちとしても、かなりの差が生じている地域内の国々と競うためには、政府の基本原理、インフラ関連の部分を充実させることがとても大事である。
政府はというと自慢している。現政権において外国投資が増えてきてGDPが上がってきたというけれど、投資の多くは国にとって、仕事や機会を創出することで技術移転できる事業よりも、何も得るものはなくこちらから渡すばかりの天然資源発掘が多くの割合を占めている。
今日までいまだに電力さえ24時間安定して得られない国で、国内外の事業主たちがどうして仕事をするだろうか。ヤンゴン空港のように国際線が発着するところでさえ30分で3回くらい停電している。
電力というものが、どの仕事でも最も基本的で最も重要で必要不可欠だということさえ理解しないなら、外国投資と言わず、国内で電力を使って生産しサービスをする仕事、商品、サービス業すべてどこの国よりも値段が高く、どこの国よりも収入が低い状況に置かれている国民たちが、50歩進むどころか、さらに後ろに50歩取り残されるだろうということを知ってもらいたい。
編集者(2015年8月1日)


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翻訳者:久宗美里
記事ID:1715