アンチモン精錬工場からの煙でモーラミャイン工業団地に暮らす人たちが意識を失い倒れる

2015年08月17日付 The Voice 紙
モーラミャイン 8月16日

 モン州チャイッマロー市にあるモーラミャイン工業団地で、8月14日午後9時過ぎ、ミャンマーサンゾー採鉱会社のアンチモン精錬工場でアンチモン鉱石を精錬するために、工場の試験操業をしたところ、工場から出た煙と臭いで工業団地の住民が意識を失って倒れたと、モーラミャイン工業団地のジンピョー食堂店主のドー・チータンは言った。
 アンチモン精錬工場から出た煙と臭いで工業団地2番通りにあるセメントブロック業のドー・ティーターソーが意識を失い、工業団地の居住区に暮らす住民もその臭いで避難しなければならなかったことを、セメントブロック業のドー・タンダーソーは話した。
 「鼻の中に入って来て、喉も目もひりひりした。胸が煙でいっぱいになった。今でも胸が詰まっている」とジンピョー食堂の店主ウー・パンムェーは話した。
 同社のアンチモン精錬工場の操業で、自然環境と地域住民に対してなんらかの悪影響があれば、工場を閉鎖するところまで責任を負うつもりであることを、モーラミャイン工業団地のタータナーヤウンヂー僧院で1月4日に行ったミャンマーサンゾー採鉱会社と地元住民との会合で同社社長のウー・キンマウンは述べた。
 モーラミャイン工業団地はアッタラン川の沿岸に位置し、20万人以上の住民が暮らすモーラミャイン郡の市街地へ水を供給する2か所の給水所もモーラミャイン工業団地付近のアッタラン川沿岸に位置しているので、アンチモン精錬工場にモーラミャイン工業団地内での操業許可を出さないことがモン州政府の1月9日の閣僚会議で決められた。
 上記のように、モン州政府の閣僚会議でアンチモン精錬工場に工業団地内の操業許可を出さないことが決定されたのち、8月6日のモン州政府産業調整実現会議の決定に基づいて試験操業をさせ、定められた規則に適っており、環境に悪影響がなければ操業許可を出すということで、8月11日にモン州首相ウー・オウンミンの代理である州政府事務局長ウー・ゾーリンが同工場に操業許可を出したのであった。
 GOLDEN FLAGMAST INTERNATIONAL社もモーラミャイン工業団地内にアンチモン精錬工場を操業できるように7月3日に住民説明会を開き、同説明会でモン州の電力産業大臣のナイ・ラウィーアウンは「第11期のモン州議会会議でアンチモン精錬工場問題に関して何度も話し合った。最終的な基本方針はというと、モン州議会としてアンチモン精錬工場は弊害が多いので一時的に閉鎖することを承認した」と述べた。
 2014年にも、カウンギンチェーチャウップィン社がモーラミャイン工業団地内にアンチモン精錬工場を建設したが、モーラミャイン郡発展支援委員会と地元住民が反対したため、工場の操業許可が下りなかった。


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翻訳者:的場彩織
記事ID:1746