うわさを心配しないようにと銀行経営者ら

2015年08月18日付 The Voice 紙
ヤンゴン 8月17日

 ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のサイトで拡散している、国内の銀行で預金が次々と引き出されていることと銀行が倒産するというのは、間違ったうわさ・情報であり、国民が心配する必要はないということを国内の銀行経営者らが述べた。
 国内の銀行を、そして預金・ローンを含めた銀行の業務を、ミャンマー中央銀行が確実に管理しているため、銀行が倒産するというのは全くの間違いであり、預金を次々に引き出していることも全く正しくない、ということをミャンマー銀行協会会長であるウー・テイントゥンが述べた。
 「心配ない。私が敢えて保証する。銀行に預金をする人々の損失がないよう中央銀行が規定した規則がとても優れているからだ。何も悩まなくていい」と同氏は述べる。
 8月16日以降、Freedom News Group(www.facebook.com/fng.mm)を含む一部SNSで、銀行が倒産するという警告が出されたことと、カンボーザ銀行、AGD銀行で預金を引き出せないようにしたことで、預金が次々と引き出されているというニュースが広まった。
 預金の急な引き出しの発生と、預金引き出し停止という二つのニュースはともに全くの間違いであり、銀行の各支店はみな正常に営業している。預金に関しても銀行に十分に残高があると、カンボーザ銀行およびAGD銀行の責任者が本紙に対して答えた。
 「全て通常どおりである。預金も引き出し可能だ。信じないなら、銀行に来て、試しに引き出してみたらどうか」とAGD銀行頭取であるウー・タンイーが説明した。
 カンボーザ銀行はトゥラ・ウー・シュエマンの家族との関係はないこと、カンボーザ銀行にある文書を確認できることをカンボーザ銀行の責任者の一人が述べた。
 倒産するよう意図的に攻撃することは残念であると、同氏は述べた。
 銀行業務はすべての国民の利益と関わりがあるため、政治的影響を含んだ混乱に乗じて儲けたい人、国の経済が破綻したときにチャンスを手に入れたい人々が、そのように意図的にうわさを広めている可能性があると銀行経営者らが分析した。
 「国家、自民族、自国民を愛している気持ちがあるなら、こうしたことはすべきでない。国家と民族のための誠意は国民皆が持つべきだ」とウー・テイントゥンがさらに述べた。
 このほか、物事を見極める力が弱いためにこのようなうわさを広めることになったが、ミャンマーの銀行事業が倒産するような理由はないことをMPUの理事長ウー・ゾーリントゥッが指摘した。
 民間銀行で預金を次々引き出しているというニュースは、文民政権になった後の2012年と2013年にもFacebookなどのSNSで広められ、それが間違いであると、当時もあとから火を消して回らざるを得なかったことが、国内の銀行によってわかった。


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翻訳者:土肥眞麻
記事ID:1750