全国で発生した列車事故により、4年以上の間に600人以上が死亡

2015年11月21日付 The Voice 紙
マンダレー   11月20日

列車通過中の無理な線路横断、線路上での睡眠、走行中の列車からの飛び降り降車などのために、ミャンマー全土で、4年8ヶ月の間に600人以上の死者が出ており、負傷者も全体で470人に上ることが、鉄道省への取材で分かった。

上述の死者、負傷者うち、列車通過中の無理な横断や線路上での睡眠が原因で多くの事故が起きていると、鉄道省のある高官は語った。

「列車の運行速度からだと、少なくとも1800フィートないとブレーキが効かない。自動車や他の乗り物とは違う。だから線路脇を歩くならば、少なくとも4フィートの間隔をとって離れて歩かなくてはいけない。現在起きているような、死亡事故や負傷事故はそれらの事実を知らないために起きていることが多い。線路上での睡眠も線路が冷たいために、無意識に引き留める力が働いて、列車が来るのが見えても、すぐに起き上がることができない。そのために命を落としている」と同氏は話す。

ミャンマー鉄道法においても、線路脇や二本の線路の間で、自転車やバイクに乗ること、大きなものを持って運ぶこと、牛の放牧をすること、商売をすること、また洗濯物などを干すことをしないよう禁止している。

「特に、列車の運行時間帯に、老人や目の見えない人や口の利けない人、耳の聞こえない人たちに付添い人が線路を横断させないよう、注意を促すべきだ」とミャンマー鉄道第3管区運行責任者が見解を話した。

全国で、不慮の列車事故が原因で亡くなった人は604人、怪我をした人は477人おり、年別にすると2010年の死者は118人、負傷者は104人、2011年は死者128人、負傷者94人、2012年は死者108人、負傷者87人、2013年は死者121人、負傷者74人、2014年は死者96人、負傷者88人、2015年は8月までの累計で死者33人、負傷者30人となっていることが鉄道省ミャンマー鉄道本部の記録から分かった。


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翻訳者:松浦宇史
記事ID:2070