(社説)歴史の新しい1ページを開くことができますよう(Daily, Vol-3/No-204)

2015年12月02日付 The Voice 紙
もうじきアウンサンスーチー女史がテインセイン大統領や国軍司令官ミンアウンフライン上級大将と会合を開くことは国民和解のための素晴らしいことであると言える。

アウンサンスーチー女史側は、選挙前から四者会合するよう要望していたけれど、大統領と国軍司令官側は都合があわないとし、他の政党リーダーや少数民族政党代表らと合同の会合のみを受け入れていた。

一方、退役したタンシュエ上級大将の許可がないので大統領や国軍司令官らが拒否していたとの分析などもある。

選挙で国民民主連盟が明確に勝利を得て、公的に与党のリーダーとなったアウンサンスーチー女史と個別会談することをテインセイン大統領と国軍司令官は受け入れたものである。

それと同様に、退役上級大将の孫ネーシュエトゥエアウンがアウンサンスーチー女史に面会の許可を申請し、アウンサンスーチー女史がそれを受け入れて会合したことや、個別会合が実現したことから推し量るとそれぞれの状況間に関連がありうると推量すべきである。

現在の政府と国軍の背後ですべての事案でというわけではないが憲法改正のような一部の件にまだ影響力を持つ退役したタンシュエ上級大将が主な場面にいると解釈する人もいる。

そのため退役上級大将の青信号を取り付けているかもしれないテインセイン大統領と国軍司令官がアウンサンスーチーと個々で会合するときに、将来ミャンマーの政治と軍の役割を基礎とする国家建設事業をどのように同意して協力していくことができるかを協議していけるだろうと予想される。

特に憲法修正は議席の25%を占める軍人が同意して初めて可決されるので、どの条項をはじめに修正し、どのような項目をあとに修正していくか、どのように同意を得るのかといったことに多くの関心がよせられている。

特にアウンサンスーチーの熟練した寛大さ、弁舌の巧みさ、テインセイン大統領と国軍司令官ミンアウンフライン上級大将らの将来見通しと、彼らが代表を務めている組織と彼ら自身の誠実さ、徳の水準によっては国と国民全体にとって国民和解の実現を目指した素晴らしい会合になること、あるいは、記録に残すべき歴史の新たな1ページをめくることを期待し祈りたい。

編集子(2015年12月1日)


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翻訳者:久宗美里
記事ID:2114