タオ島の事件は法律に基づいて手続きを行うべきであるとドー・アウンサンスーチー

2016年01月02日付 The Voice 紙
ヤンゴン 1月1日

 タイのタオ島殺人事件で死刑判決を受けた2人のミャンマー人の事件に関して、タイの法律に基づいて手続きを行うべきである、と国民民主連盟(NLD)の党首ドー・アウンサンスーチーは述べた。

 自由アジア放送(RFA)が12月31日に放送した「民主主義への困難な旅とドー・アウンサンスーチー」というラジオ番組のなかで同氏は以下のように述べた。

 「事件に関し、最後まで順々に上告する権利が与えられているのだから、本件の担当責任者たちはその権利を十分に得られるように行ってやらねばならない」と同氏は述べた。

 その事件に関してミャンマー大使館は多くの弁護士を雇って進めていることが分かったとドー・アウンサンスーチーは述べた。

 死刑判決を受けた2人のミャンマー人の釈放のためにドー・アウンサンスーチーがタイ政府に働きかけるよう、12月27日にデモをした人々の一部が同氏の住宅前で要求していた。

 その要求に関して中央執行委員であるウー・ウィンテインが嘆願者たちと会った際に、ドー・アウンサンスーチーとしてはタオ島事件についてタイ政府にお願いすることはできるが、相手国の主権を侵害することになるのを憂慮しなければならないことを述べた。

 タオ島での2人の英国人殺害事件に関して起訴された2人のミャンマー人を、サムイ島裁判所が12月24日に死刑判決を下したため、ミャンマー全国の町で立て続けに抗議のデモが起きている。

 国軍最高司令官であるミンアウンフライン上級大将は、タオ島殺人事件で2人のミャンマー人に下された判決において確固たる証拠の有無を再調査してもらいたいとタイ政府の副首相兼国防大臣であるプラウィット・ウォンスワン将軍、タイ王国国軍司令官であるソンマイ・カオティラ将軍へ送った新年の祝辞のなかで要請した。


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翻訳者:小林明里
記事ID:2217