(社説)喜ばしい新年を迎えて(Daily, Vol-4/No-8)

2016年04月21日付 The Voice 紙
緬暦1378年の新年を、西暦の2016年にミャンマー連邦共和国の全国民は誇りを持って、そして非常にめでたく迎えることができたと言って間違いない。

この50余年で初めて、国民の意思のとおりに投票して選出した国民の代表者が多く参加している各立法議会から、本物の文民大統領を選出することができたことと真の文民が多数参加する政権を組織できたことが新年がめでたいという主な理由だ。

国民の意向を投票で明らかにし、世界にも発信できた。そのことで、昔よりもミャンマー国民の表情はさらに晴れ晴れとし、目も希望に満ち、輝いている。

憲法の規定により大統領への道を閉ざされたアウンサンスーチー氏が、憲法217条を根拠に法律を制定して国家顧問への就任がかなったことも、アウンサンスーチー氏を国家の首脳として迎えたい国民にとって喜ばしい変革であったといえる。

同じく人事改革、行政制度改革とともに、カイン州とタニンダーイー管区域にミャンマー史上初となる女性の首席大臣が生まれたことも、めでたい新年の記念すべき出来事だ。

国民が望んだ多くの変革の中で、一年の始めに、大統領により政治犯が釈放されたことも、めでたい新年のめでたい初仕事であったと言えよう。

このように、喜ばしい変革や、歴史的な出来事で新年を始めることができた。現在の三権の能力、軍を含む政治勢力、さまざまな民間組織の能力と、国民の協力の度合いに応じてさらに良い方向へと変化していけるだろう。

以前の専制制度の諸政権や制度は変わったが人事が変わっていなかった時代の諸政権では、国家が国民に対する役務上の責任をきちんと果たしてこなかったため、国民の側も国家に対する義務を果たす力が弱かった。しかし、制度も人事も新しくなった現政権においては、国家が国民に対する責務を忠実に実行してみせてこそ、国民の心からの協力を得られることだろう。

国民も、自分たちの資質を向上させ、できるところで力を出し合い、国造りに参加していくことで、このめでたい新年を迎えなければならないという提案を国民のみなさんに申し上げたい。

編集者(2016年4月19日)


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翻訳者:井坂理奈
記事ID:2401