ドー・アウンサンスーチーのタイ訪問でミャンマー人労働者数万人が歓迎、雨天により演説中止に

2016年06月24日付 The Voice 紙
ヤンゴン 6月23日
 タイへ到着している国家顧問ドー・アウンサンスーチーはサムットサーコーン県にあるタレータイ市場の外で待機していた数万人にものぼるミャンマー人移住労働者と対面し演説をする予定にしていたが、突然の激しい雨により中止となった。
 そのため6月23日、タイ王国のサムットサーコーン県、スッサーコーン町のタレータイ市場内でタイの経営者らがあらかじめ選出したミャンマー人移住労働者のみが面会を許された。
 国家顧問ドー・アウンサンスーチーは市場の大ホールへ到着したとき、人々が「スーお母さん、ご健康をお祈りします!」と歓迎の叫び声を上げるも、中へ入ることができない民衆を見て、質問をしたところ、ミャンマー大使館の担当官から[そのように]説明を受けたものであると国家顧問オフィスは報じた。
 その後、国家顧問ドー・アウンサンスーチーは屋内へと入ることが許されず外で待機しているタイ在住ミャンマー人労働者にも演説をすることができないか交渉、検討したが、激しい降雨に見舞われ、中止せざるをえなくなったと、上記の発表で説明されている。
 その他、演説が中止になったことに関連して、ドー・アウンサンスーチーは国家顧問公式のFacebookにて「雨の中、待ってくれていたミャンマー人の皆さんに対面しご挨拶することができず残念であった、演説はできなかったが、タイに来ているミャンマー人労働者が直面している困難をすべて知っている」とのメッセージが投稿されている。
 国家顧問ドー・アウンサンスーチーは屋内広場にいたミャンマー人移住労働者と会う際、タイ在住ミャンマー人労働者のためにCI(Certificate of Identity 身分証明証)を発行することができるよう二国間で調整をしていると発表した。
 「今後は私たちにパスポート発行してもらえるようにしてゆく。そのほか、国民全員がこの国の法の枠内でしかるべき権利を得られるよう努力していく。」とスーチー氏は述べている。
 ドー・アウンサンスーチーは、6月23日から、タイを訪問しており、その期間中にタイ在住ミャンマー人移住労働者と対面する機会が得られるよう、タイ政府が準備をしてきた。
 しかし、ドー・アウンサンスーチーはタイの経営者が選出した300人余りのミャンマー人労働者とのみ対面する機会を得たもので、タイ政府の準備の仕方に対し、ミャンマー人移住労働者の権利のために活動している人達からは批判の声があがっている。


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翻訳者:萩原 和宏
記事ID:2681