在外ミャンマー人が犯罪で刑務所に入った場合であっても保護するとドー・アウンサンスーチー

2016年06月26日付 The Voice 紙
バンコク 6月25日
 在外ミャンマー人が犯罪により投獄された場合でも、政府ができる限り保護していくと国家顧問ドー・アウンサウンスーチーが述べた。
 在タイのミャンマー人移住労働者の問題を扱う10以上の組織と、6月25日、首都バンコクにあるミャンマー大使館で会った際、スーチー氏はそのように述べた。
 ミャンマー大使館の主たる任務の1つは、在外ミャンマー人を保護してゆくことであり、ミャンマー国民に何か問題が起こった際にも、大使館が解決していかねばならないとドー・アウンサンスーチーは述べた。
 「罪を犯して刑務所に送られたとしても、わが国民であれば保護しなければならない。手を差し伸べなければならない。真摯に向き合わなければならない。国民を見捨ててはいけない。守らなければならない。しかるべき協力をできる限りしなければならない。絶対に、見捨ててはならない」とスーチー氏は述べた。
 ミャンマー人労働者問題に取り組む人々が、タイにおいて違法に居住する者のみならず、正式な証明書のある者も逮捕され罰金を課せられていることや、投獄された国民が助けを必要としていることなどについて意見を示した際に、スーチー氏はそのように述べた。
 しかし、スーチー氏は続けて、ミャンマー国民としては、ホスト国の法律を尊重しなければならず、政府が保護するときも、その法律に則って行動する必要があると述べた。
 政権を担ってまだ2ヶ月しか経っていないので、在外ミャンマー人労働者の問題について、現政権は責任を取らないと断ることはできない、とスーチー氏は述べた。
 「この国(タイ)にわが国の労働者たちがやってくるのは、私たちの国に足らないところがあるからだ。それを私たちが責任を取る。私たちと関係がないとは言わない。政権を担うとなれば、2か月でも20年でも責任がある」と同氏は説明した。
 在タイのミャンマー人労働者たちが、タイ国民と対等な権利を得られるよう、また、自分たちの健康を守れるよう、タイ首相と6月24日に会談した際に述べた、とドー・アウンサンスーチーは言った。
 在タイのミャンマー人労働者たちの人権侵害や、法律で認められた権利が与えられないなどの問題が発生したとき、ミャンマー政府に連絡を取って協力を求められるように、電話番号もミャンマー人労働者たちに周知させていくとスーチー氏は述べた。


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翻訳者:萩原 和宏
記事ID:2691