(社説)ハチの巣を棒でつつかないよう (Daily Vol-4/No-78)

2016年07月11日付 The Voice 紙
国民の希望によって選び出された政府となって100日経ったとき、いつもの通り噂に基づいた心配をし、言葉を選ばず発言するために、騒ぎになり始めているのを見かける。

確かに現在のミャンマーは、すべての地域において多くの問題のきっかけがあり、さらに、法律や規則よりも口頭での命令で勝手に統制していたという事実が多く存在するため、すべてを再度一から修理しなければならない老朽化の進んだ古い家屋と同様である。

この状況において、どのような政府であっても通常出くわし得るような一部の問題を大袈裟に白眼視し、咎める人たちがいるように、過度な愛情を持ってあらゆる面を支持し応援している人たちもいる。

このような両極端に分かれた反対や支持の気持ち、もしくは、敵・味方を分ける習慣は、相反する集団間のみならず、集団内にさえも存在するため、集団での争いは広がってきているというような意味合いになる。

ミャンマーの政治史から得られる教訓や出来事にたがわず、現在のミャンマーの政界においても集団内での争い、集団間での争い、これら集団からの分派に対する支持者と反対者の間での争いにより、政治はまるでサイクロンで大雨が降っているような状況になってきた。

集団内のメンバー分裂、集団間で双方に死者を出すほどの争いで激しさが増してくるにつれ、紛争を起こすことを目的とする挑発、扇動、教唆、誇張が、噂あるいは明らかにわかるような形で、各種メディアや情報元を通して社会での人間関係の中に侵入してくることがある。

そのような状況においては、三権の長がそれぞれの立場で計画、思案、行動、遂行、発言する限りのことすべてを、知識や注意とともに、多くの国民に知らせるべきである。

確かにミャンマーでは、緊急に行うこと、改善すること、解決処理することなど多くの案件や多くの問題がたくさんある間、火薬のような傷つきやすく、影響を受けやすい問題が起きるきっかけとなる紐を引かせないように十分注意を払うべきである。

特に一部の問題は、故意に仕掛けられた罠である可能性もあるため、罠であることを知らずに思いがけず入っていくようなことは理解できなくもないが、罠が仕掛けられていることがわかっている蜂の巣のようなものを賢く避ける代わりに、棒をもってつつきに行ったようになってしまうなら、その後に続く問題が拡大しうることを知らしめたい。

編集者(2016年7月10日)


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翻訳者:河野美由貴
記事ID:2751