(社説)外国投資のために準備すること (2016年11月7日 6)

2016年11月07日付 The Voice 紙
 貧しい国の経済発展のために、外国投資が最重要であることは、経済の基礎をかじったものなら誰でも知っている。
 外国投資を呼び込む際に、来訪する投資家たちが滞りなく動けるような条件を整えることも重要だ。
 投資に関する法律、規則、ルール、インターネット回線の速度、交通と輸送、電気のようなインフラのほかに、人的資源に関する諸分野についても整備する必要がある。
 質と能力の高い熟練労働者を養成する必要があり、作業場や工場の基準にも特に気を配る必要がある。
 縫製業に関しては、バングラデシュ、カンボジア、インドネシア、ベトナムと、域内で競争しなければならないために、これらの国々のインフラより、劣ることなく、抜きんでるよう準備しておかなければならない。
 ドイツのように、ある製品の製造工程のすべてにおいて、その質に特段の配慮を示している国は、末端労働者の職場環境や工場の安全性・強度も特に重視することを心に留めておかなければならない。
 2015年にバングラデシュで縫製工場が崩壊し、縫製労働者の女性100人以上が死亡して、ドイツの投資家からの信用を失った。
 2015年のミャンマーとドイツの間の貿易額3億5400万ユーロのうち、縫製業と靴製造業が中心だった。
 そのため、バングラデシュに対する信用が下がったときをミャンマーにとって絶好のチャンスとして捉え、うまく利用することができるよう、縫製業、靴製造業のような委託加工(CMP)の業種のためのインフラをしっかり整えておきたい。
 特に、現政権に対する国際的信用と期待が高まっているこのときに、ドイツのような国々の投資を呼び込むために、自国の経済発展の素地を、遅れをとることなく、つくりあげていくことを奨励すべきだ。

編集(2016年11月6日)


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翻訳者:的場彩織
記事ID:2964