「紛争なくして初めて地域が発展するということを双方が受け入れている」ヤカイン州諮問委員会委員ウー・エールインへのインタビュー (2016年12月5日 7)

2016年12月05日付 The Voice 紙
コフィ・アナン氏が議長として指揮しているヤカイン州諮問委員会がヤカインを訪問した際に見られた状況、諸外国のメディアにおいて非難されているベンガル人村落での国軍の焼き討ち、強姦について、本紙はヤカイン州諮問委員会委員のウー・エールインとコンタクトを取りインタビューを行った。以下はそこからの抜粋である。

Voice:今回ヤカイン州への3回目の訪問の際、ヤカイン州民間組織とヤカイン州の人々が抗議の意思を表明しましたが、どのような困難に遭遇しましたか。

ウー・エールイン:何という困難もありません。人々が意思を表明することは私たちの仕事の一つと考えています。誰がどんなことを言いたいのかということを聞くために行くのですから。それが私たちの仕事の一部分であると認識しています。私たちの議長が言ったことは、このような意思表示は民主主義の構成要素であるから非常に嬉しく思うべきだと。ですが、対面して言葉を交わして相手の言いたいことを聞くことができ、こちらからもそれに対して説明することができる。理解を構築することが出来るのです。そして、彼らの提案を取り入れていくのです。現在のような状況を困難や障害だとは思っていません。

Voice:ヤカイン州訪問で、ヤカイン州土着民の組織と面会はできましたか。

ウー・エールイン:ヤカインのCSO[市民社会組織]が含まれていたと思います。午後遅くにヤカインの若者達に会いました。とても頼もしい若者でした。彼らは、過去の影にいるのではない。そこから抜け出そうと努力していると言っていました。

Voice:ブーディータウン、マウンドーへ訪問され、ベンガル人の組織と面会したとき、彼らはどのような状況だと言っていましたか。

ウー・エールイン:イスラーム教徒たちが、彼らの見方を示してくれました。チーガンビン村では、女性たちの多くが泣きながら話したということがありました。これは彼ら側からの訴えです。彼ら側が示した報告と政府側から示されたことと同じでないこともあります。一致することもあります。細部について私たちは結論を出していません。彼らの言うことをきいておくのです。

Voice:先頃、諸外国のメディアで、ミャンマー国軍がベンガル人の村に火をつけ、またベンガル人女性をレイプしたと書かれたものがありました。このような状況についてベンガル人側が訴えたことはありますか。

ウー・エールイン:彼らには彼らの言い分があります。私達はこれに何の結論も出していません。彼らの言うことを聞いています。紛争に関して報告書に記載するとき、最善な形となるよう私達が状況を好転させること、最も良い変化につながるよう、助言を与えるのです。

Voice:国際社会が糾弾しているかのように、海外メディアも報じていましたが、ミャンマー国軍が村々に火をつけたことに対してベンガル人側が報告したことはありましたか。

ウー・エールイン:彼らの言うことだけ聞いてきました。政府側が説明したこともあります。あちら側の人々が言うこともあります。先ほど言ったように合致するところもあるし、合わないところもあります。

Voice:ウー・エールイン先生としてヤカイン州訪問に関して言いたいことはありますか。

ウー・エールイン:私達はアドバイスをするために情報を集めるのです。何が分かったかというと、平和を国民は望んでいます。紛争に利益はないということを知っています。それが私達が見聞きしてわかったことです。

Voice: ありがとうございました。

チョーソーウー


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翻訳者:萩原 和宏
記事ID:3066