映画『人間の大地』主演のイクバール・ラマダン、オランダ語を学習
2018年05月30日付 Kompas 紙
俳優イクバール・ラマダン
映画『ディラン1990』で主演を務めた後、俳優イクバール・ラマダンは新たな試練に直面した。
イクバールはプラムディヤ・アナンタ・トゥールの小説を原作とする映画『人間の大地』において主人公・ミンケ役に選ばれた。
ミンケ役を演じるために、イクバールは体重を増やすこと、髭を生やすこと、そして当時使われていたオランダ語を流暢に話すことを求められたと、去る5月25日、アンタラニュースで伝えられた。
「私がこなさなければならない課題は多くある。『人間の大地』ではオランダ語とジャワ語を話す必要がある。私はスンダ人なので、これは少々私にとって挑戦となる」と去る5月24日夜、ジョグジャカルタ特別州スレマン県ガンプロンのアラム・スタジオでの記者会見でイクバールは述べた。
小説『人間の大地』において、ミンケはジャワの聡明な若者として描かれている。彼は通常ヨーロッパ系の生徒のみが通う中等学校に通うことができた。
オランダ領東インド時代を背景とする物語の中で、ミンケは権利を得るために勇敢に闘う革命的な若者として描かれている。
2年間に渡るアメリカ留学の経験によって、イクバールはミンケがジャワ、ヨーロッパの両文化のポジティブな側面から何かを得ようとする努力を理解できるように感じた。
先に述べたようにイクバールはアメリカのニューメキシコ州にあるユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)を卒業したばかりだ。
「非常に共感できることが少なからずあった。私は2年間海外の大学で勉強してきたが、その間は向こうで完璧なインドネシア人となり、インドネシアの名を上げ、
順応しつつインドネシアが国際的に認められよう努力して来た」とイクバールは語った。
「ミンケ役を演じるのも同様で、私が向こうで学んだことは取り込み、インドネシアの良いことも持ち込むつもりだ」とイクバールは付け加えた。
インドネシア人としてのルーツを忘れない限り、グローバル化の流れに適応することは重要だと彼は断言した。
ボーイズバンドCJRの元メンバーであるイクバルは、「どんなに時代の先端を行っていようが、どこの学校で学んでいようが、祖国はインドネシアだということを忘れるべきではないのだ」と述べた。
映画『人間の大地』にはイネ・フェブリヤンティ(現地人妾・オントソロ役)、マワール・エヴァ・デ・ヨング(アンネリース役)、およびドニー・ダマラサとアユ・ラスミ(ミンケの両親役)が出演する。
ファルコン・ピクチャーズが提供するその映画は、ハヌン・ブラマントヨが監督を務める。映像の撮影は2018年7月から始まり、ジョグジャカルタのガンプロンにあるアラム・スタジオや、スマラン、オランダが撮影現場となる。
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翻訳者:松本晴那
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