約2万人のミャンマー人労働者が中国国境の町で日帰りの仕事に (12月20日)

2018年12月20日付 The Voice 紙
ヤンゴン12月19日

 中国とミャンマーの国境付近にあるムーセー市を通って、毎日ミャンマー人約2万人が日雇い労働者として中国へ行っていることが、ミャンマー・中国人身取引国境連携事務所への取材で明らかになった。
 中国の国境付近にある複数の市にある、工場、作業場、左官、鉄作業、家具製作、飲食店、店、農業、家政婦業などに、ミャンマー人約1万5千から2万人が日帰りで出稼ぎに来ているという現状を同事務所が引き続き明らかにした。
 国内で荷物運びをすると1日につき約6000チャットになる一方、中国の国境にあるチェーガウン市で行うと、1日につき60元(15,000チャット)から120元(30,000チャット)以上になると、日雇いとしてマグウェー管区から働きに来ているコー・チリンが述べた。
 「そこでは荷物運びを行っている。今日は亜鉛を運ばないといけないとか、時には赤銅を運ばないといけないこともある。ありついた仕事をする。しかし私たちの地元より稼ぐことができる」と彼は述べた。
 地方では仕事が殆んどないので、出稼ぎに来ているのであり、中国で日帰りの仕事をすべく、ムーセー市内に部屋を月5万チャットで借りなければならないと、ザガイン管区から出稼ぎに来ているコー・アウントゥーが述べた。
 「家賃がかかるし自分で料理を作って食べている。飲食費はかかるが、家には月に2、30万送金できる」と彼は述べた。
 中国へ行って働く者たちには、ヤカイン州とマグウェー管区出身者が一番多いとミャンマー・中国人身取引国境連携事務所の警視正ウー・チョーニュンが述べた。
 「入国して出て行かない人もいる。毎日帰る人もいる。6晩過ごして7日を過ぎ滞在すると、逮捕される。違法行為だ」と彼は述べた。
 そうした労働者は仕事をするために、6泊7日滞在することができる国境通過許可証を使って中国へ来て仕事をし、既定の日数を超えると中国警察に逮捕されることになる。
 上述の通行証で、中国タッホン[徳宏]州ナウンダウン市のチェーガウン経済特区、ロンチュン市、インチャン市のウンテイン経済特区、マンシー市、ウンハイン市などにまで行く許可が与えられている。
 中国に行くことにおいては、国境を通過する証明書を得て、正式に働きに行く場合もあるが、ナンカン市のカウンワイン村・コンサー村・マンナウン村・ナウンマ村・マンスン村各々の船着き場から中国国境のナウンダウン市を経由して不法に入国している[場合もある]。
 中国からミャンマーへ違法に来ている労働者らの引き渡しは、2012年は549人、2013年に858人、2014年に2339人、2015年に2682人、2016年に3379人、2017年に8983人に上っており、2018年に関しては引き渡し者リストを関係省庁はまだ発表していない。


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翻訳者:土居涼香
記事ID:4667