(社説)アンティ・スーチーへの誕生日プレゼント(7-60-4-1)

2019年06月20日付 The Voice 紙
昨日6月19日は国家最高顧問で民主化活動指導者でもあるアウンサンスーチーの74歳の誕生日であり、誕生日の記念に、アウンサンスーチーを敬愛する国民が、彼女の肖像画を描いたり彼女の幸せを祈願したりしていたことを、SNS経由で知ることができた。

「おめでとう、アンティ」と幸せを祈ることが一日遅れてしまったが、ドー・アウンサンスーチーの誕生日期間にまだ含まれるので、本紙から「あなたの知恵、思いやり、心の安らぎをもって、ミャンマーの諸問題を解決できますように」とお祈り申し上げる。

国のリーダーの一人であるドー・アウンサンスーチーとして解決すべきたくさんの問題がミャンマー国内に確実に存在している。それらの問題を成功裡に解決することは、ドー・アウンサンスーチー率いる党に大きな希望を込めて投票し、選出した多くの国民の生活をより良い方向へ変えるために、大変重要となるため、先のように申し上げたのである。

パレッワ地域を含むチン州、カチン州、シャン州、ヤカイン州内で、一枚の毛布をあたかも家の屋根のかわりにするように雨をしのぎ、戦禍から逃れる日々を送る避難民らが、早急に国内で心休まる生活を送れるようドー・アウンサンスーチーが具体化してくれるように、と祈ることであろう。そして普通の国民、基本的な社会階層の人々は物価がまた高騰しないようにと願うだろう。また、60歳以上の年金生活者は病気のためにかかる費用が年金でカバーできますようにと願う。

自らが直面しなければならない困難と自らの立場に基づき、意向がどんなに違っていても、民主化活動リーダーとなる者と、民主的な政府への希望を持つという点では根幹は同じである。

ドー・アウンサンスーチーの多くの記念すべき言葉の中で、国づくりに関し良く記憶しているものは「自分が何を得られるかよりも自分が何をしてやらねばならないのかを考えてもらいたい」ということばである。一つ一つの家庭内それぞれの関係に始まり、通常の社会関係のみならず、さらには世俗を離れた世界にまでにも恩恵を与えるような、価値ある、注意を払うべき言葉だということは間違いではない。

それほどまでの国民と統治機関の関係、言い換えれば指導者とそれに従う者の関係はというと、一部の事柄を指導者側が実施して初めて得ることができるように、一部の事柄は国民(従うもの)側が行動してはじめて得られるという状況にあることに特に注意しなければならない。

ある年老いた母親の年齢、74歳になった国家の指導者ドー・アウンサンスーチーのための今年の誕生日プレゼントはなにがふさわしいのだろうかときいてみると、独裁者のようにふるまうこと、不当に抑圧すること、不当な扱いをすることを忌み嫌う国民の思いと愛情のみがプレゼントにふさわしいと言わねばならない。

ゆえに、この時の誕生日の主役と彼女が率いる民主主義政権として、自分の側から与えられるものが最善なものとなるように行なってくれること、また国民の側も、国の民主化移行過程の事業が順調に前に進むように、ともに協力して最高の期待を抱いている最中だと示すことが重要な点であることがここで述べたいことである。

編集者(2019年6月19日)


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翻訳者:KI
記事ID:4875