外務大臣「イランとアメリカの対立はインドネシアを含めた全世界に影響する」

2020年01月09日付 Kompas 紙
レトノ・マルスディ外相
レトノ・マルスディ外相

ジャカルタ、kompas.com配信

レトノ・マルスディ外務大臣は、激化するイランとアメリカの対立はインドネシアを含む世界情勢に影響を与えるだろうと評価した。

「状況がエスカレートするなら、その影響を一局にとどめておくことはできないのを私たちは理解している。国内外を問わず、状況がエスカレートする以前からすでに低迷している世界経済にさらなる影響を及ぼしている」と去る8日ジャカルタの外務省においてレトノ外務大臣は語った。

そのため、外務大臣レトノ氏は、インドネシアはその問題に対し非常に注意を払い、また懸念していると述べた。

レトノ外相はインドネシアに駐在しているイランとアメリカの大使を招待し、両国に自制を求めた。

「この懸念はアメリカとイランの双方に、当事者である両者が自制し、状況が一層エスカレートすることがないようという希望に基づいて伝えられた」と同相は述べた。

同相は、現在も引き続きインドネシア政府は、中東で起こっている状況を監視し続けている、と述べる。

同相はテヘラン、バグダッド、ニューヨークに駐在するインドネシアの代表から直接、説明を要求するだろう。


「私たちは、まず最新の状況がどうなのかについて聞くつもりだ。懸念について言えば、私たちは現在の事態の進展に対して非常に懸念している」と述べた。

これに先立ち、イランはイスラム革命防衛隊を通して、イラクにあるアメリカとその同盟国の軍司令部に「数十のミサイル」を浴びせた事を明らかにした。

その軍事行動は去る1月3日にアメリカによってカセム・ソレイマニが殺害されたことの報復であるとされている。

その「数十のミサイル」はイラン革命防衛隊によって発砲され、「殉教者ソレイマニ」と名付けられたと、去る1月8日、スカイニュースは報じた。


治安当局はAFP通信に対して、その攻撃は同じ場所で一晩にわたり3回行われたと述べた。

少なくとも9つのミサイルが西イラクアインアルアサドの米軍基地を攻撃したとその情報源は観測している。

一方で、アメリカ国防総省はアルビルにおけるアメリカ率いる国際連合を集める施設が攻撃を受けたことを明らかにした。

ジョナサン・ホフマン防衛大臣補佐官(公共問題担当)は、去る1月7日アメリカ時間17時30分にミサイルが発射されたことを明らかにした。

「攻撃はイランによるもので、イラクにあるアルアサドとアルビルの2つの軍事基地が標的になったことは明らかである」と同相は述べた。


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翻訳者:泉恍希
記事ID:5105