(社説)告発への適切な対応

2020年06月30日付 The Voice 紙
告発への適切な対応

新型コロナウイルスの渦中、低所得者層の人々へ基本物資や支援給付金などに関連する手続き不備に対して批判があった。批判している者が最も注意を喚起したいことは、支援を得ているのが権力者と関係する仲間のみである点であろう。

実際、今日の社説上で話したいことはコロナ禍の支援に関することではない。納得がいかないために告発をしたい、または告発している者に対して、適切に対処し、解決することができるかという問題のみだ。

本日までミャンマー国内で健康、教育、経済、交通などで、各分野を担当するそれぞれの省庁と関係しても告発せねばならない問題が合計1万6千件存在することは確かだ。

しかし実際役所に関することだけでない。私立学校、病院、クリニックを含む私設部門の各事業の失敗や倫理違反などに関して告発ができない問題も多々存在する。

国営新聞以外の私企業による新聞の出版が認められた2013年4月に発行を始めたThe Voice Dailyの7年を超える軌跡の中で地域の問題、役所関連の手続きの問題等に関して納得できないことがあり、弊社へ苦情を言いに来る多くの方々と多々、出会ってきた。今もコロナ禍の支援受容問題をはじめ、自動車認可取得などで出会う問題、さらに感染症隔離問題に至るまで苦情を言いに来る者がかなり多くいる。直接弊社に出向いて情報を提供する方もいれば、電話口で情報提供する方もいる。

記事になるの一部の出来事を記事として執筆はするものの膨大な問題の中には各関係省庁、権力者など当事者が説明しなければならない事柄があり、弊社としては何もできない。関係省庁に直接告発することのみが最もよい問題であると、問題に直面している方々には、報道室の責任者がお詫びすることも多々あった。

民主化が始まった2011年以降、そこから一歩進み、国民が選出した真の文民政府が権力を持つに至ったこの時代、国民の主な希望の一つは、不満、苦情への適切な対応、告発なのである。

国民の不満と訴えは最近の考え方で考えるとすれば、訴えた人間であれ、訴えられた人間であれ、パワーの大きいもの(権力がある、または権力がある者を手中に置くもの)たちのみが常に勝ってきたのではないか。

時代のシステムが本当に変わったことを主張したいならば、相手側だろうが、自分の側だろうが、他政党だろうが、自分の政党だろうが、告発すべきを告発した場合は、正しい者のみが勝つということを、実際に示せることが必要だと主張したい。

編集者 (2020年6月28日)


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翻訳者:恩地隆平
記事ID:5385