(社説)2020年に投票する国民

2020年07月23日付 The Voice 紙
今回の2020年の選挙で有権者は関心をもって投票するよう、少数民族政党が後押ししていることについて最近特別に注意をはらうようになった。
 世界の感染症パンデミック時代の仕事や経済活動のかなり多くが困難に直面しているため、選挙の問題に対して関心を持つ人が少なくなっているかもしれないと憶測する声がある中で、今回のように2020年選挙に国民が関心をもって投票することを勧めている。
 関心を持つべきことと信じている。感染症の問題のため保健省の責任者の指示事項のとおりに生活している中で、もうすぐ行われる選挙についてミャンマー国民皆が今から興味を持つべきである。
 実際、現在のコロナウィルス感染症の流行時期に至る以前から、今回の選挙で投票するかしないかという「Vote or No Vote」問題についてミャンマー国民の一部、特に与党の機能に対して不満に感じる一部の人の間で主に論争が生じている。もっとはっきり言えば、与党に対して過度に期待していて、今、井戸を掘る許可を得たら(まだ掘ってもいないのに)今すぐにでも一杯のきれいな水を飲む権利を得られるはずだという考えを持つ人にとっては判断に迷うという問題だと言わねばならない。
 ミャンマーの政治に本当に関心を持っていて、民主主義に移行するのに指を一度パチンと鳴らすだけであっという間に移行完了するのが不可能だという点を本当に知っていて理解している人にとっては「投票するのがいいのか。投票せずにいるべきか」という正解/不正解、良い/悪い、を区別できないような曖昧な考えが入り込むことはない。No Voteキャンペーンを理由にこのような曖昧な考えでいるべきではない。
 2010年から現在までの10年近くの民主化過程を見ると、独裁制度から民主主義制度に移行している段階にまだあって、その移行段階で変化を期待する国民のため、また良い方向への移行に導きたい政党のため、選挙と投票はどれほど重要かをよく推量してみることができる。第一回目の選挙の際にもNo Voteキャンペーンの間から旅を続けて、今日この場所にやってきたのである。
 必要なことを言うと、選挙権と投票は有権者(一国民)のために単に持つべき権利の一つであるということのみならず国家の民主主義の礎をしっかり定めるための重要な政治的な事項ということを全員が肝に銘じるべきである。
 そのため政党は有権者から名前を聞いただけでインク瓶の中に小指を入れたくなる(訳者注:選挙の不正防止のため、投票済みの証明として小指にインクを付けている。ここでは、「投票しようという気になる」という意味)気持ちにさせる人を選ぶ準備をしておく必要があり、有権者は選挙の投票について国民の権利の一つであるということだけでなく一国民の責務として肝に銘じなければならない。

編集者(2020年7月21日)


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翻訳者:府中英里奈
記事ID:5445