市民権擁護賞をドー・ノーオウンフラが受賞

2020年12月10日付 The Voice 紙
ヤンゴン 12月10日

人権活動家でカレン民族女性のノーオウンフラは、スウェーデンを拠点とする市民権擁護者協会 Civil Rights Defendersから市民権擁護者賞を受賞したことが同協会によりわかった。

ドー・ノーオウンフラは30年以上にもわたって、ミャンマー国内での暴動や少数民族と民族差別、体系的計画的抑圧や弾圧などが大規模に起こっている状況のなかで、公平性を生みだすため、また責任追及のために奮闘し努力したことを認められ、2020年に市民権擁護者賞Civil Rights Defender of the Year Awardを授与されたことが分かった。

「この国で受賞がないことから分かるように、この国は公平ではなく、人権侵害に加担している。受賞によって何が起こってくるのかというと、我々の行動を世界が認めてくれたということだ。受賞によってさらに国民が不利益を被ることを解消するために行動しなければならないと理解している。重要なのは、我々の国の公平性を得るための行動において世界は我々と同じ立場をとってくれる。彼らも我々の国に公平性が生まれることを望んでいる。充分な人権を望んでいると信じている」とドー・ノーオウンフラが述べた。

民主化推進活動家のノーオウンフラはミャンマーにいる非常に重要な人権擁護のための活動家の一人であること、下層階級の地位向上活動家として30年以上にわたって何度も実際に危険に直面してきたこと、自らが犠牲となって勇気をもって生き延びてきたこと、人権問題と民主化問題のために根気強く奮闘し正しく勇敢に闘って生き延びてきたことが市民権擁護者協会の声明で述べられている。

そのように彼女の困難な経験や不平等に対し笑みを絶やさずユーモラスにふるまいながら対抗していくことは、ほかの人にとってかけがえのない指導、活動、見本、力として伝えられたと市民権擁護者協会理事会からの2020年市民権擁護者賞の表彰文に記載されている。

市民権擁護者協会の理事長Anders L. Petterssonは「ミャンマーの指導者は少数民族、女性、そのほかの差別を受けているグループをまるで以前と同じように無視しているが、ノーオウンフラは彼女の立場通り彼女の声を聞いてもらえるように引き続き声を上げている。今のような活動は彼女が留置所行きになり投獄される可能性があるということを知っているが、目をつむらず勇気を出して闘い続ける。そんな勇気は称賛に値する」と述べた。

市民権擁者協会は人権活動組織のひとつであり、スウェーデンのストックホルムを拠点としながら、各国の地元の人権活動家と協力してその安全、能力と公平性を改善するために擁護活動を行なっていることが分かった。

この賞は市民権擁護者協会によって毎年授与されているものである。


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翻訳者:藤本有理沙
記事ID:5655