クーデター後にロシアから1500万ドル相当のレーダー機器を購入

2021年04月22日付 その他 - ミャンマーナウ 紙

ロシア国防相セルゲイ・ショイグは、昨年1月にネーピードー視察時に、パーンツィリ-S1ミサイルとオーラン10監視ドローンとレーダー機械を提供することに合意した。クーデター政権は2月に1500万ドル相当のロシア製レーダー装置を輸入したとモスクワ・タイムズが4月20日報じた。
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昨年1月にネーピードーを訪問したロシア国防相セルゲイ・ショイグは、パーンツィリ-S1ミサイル(対空防御システム)とオーラン10という監視ドローンとレーダーシステムを提供することに合意した。選挙により選ばれた文民政府を退け、10年間の文民政権に終止符を打った非合法クーデターが行われたが、そのわずか1週間前に、彼らはロシアとの武器取引の契約を行っていた。

ロシアの税関による4月19日の発表に、ミャンマー国軍は2月にレーダー装置に対して1470万ドルを支払ったことが含まれていたとモスクワ・タイムズは報じている。しかし、2月にミャンマーが輸入したロシアのレーダー装置が1月に行われた合意の一部であったかは不明である。

またロシアの連邦税務局(FCS)はこの件につき何も発表していない。一方、ロシアは日々孤立を深めるビルマ軍を支援し続け、3月末にネーピードーを訪問したロシア国防副大臣は両国の軍事協力を一層強化すると発表した。

ロシアの防衛副大臣は、軍事クーデター以来、ミャンマーを訪問した最初の国際的な高官といえる。彼は3月27日にネーピードーで開催された国軍記念日の式典にも出席した。

ストックホルム国際平和研究所の2019年の資料によれば、ミャンマーのロシア製武器輸入は10年間で約8億700万ドルとのことである。この額は、ミャンマーへの武器輸入が中国に次いでロシアが世界第2位であることを示している。

ロシアのパーンツィリ-S1システムは、近年のシリア内戦でロシアが使用しており、ミサイルと機関砲の2種類を備えた短距離対空ミサイルシステムの一つである。さまざまな改良型が存在すると武器戦略研究グループのナインスェウー博士が、1月に本誌に語った。

ロシアが2008年に開始し、上記のシステム内で用いられたミサイルは、射程18km高さ15 kmまで可能で、音速の3倍で飛行できると上記博士は述べている。

ビルマ政治囚支援協会(AAPP)は、4月20日の2月1日の軍事クーデター以来、738人の民間人が軍評議会によって殺害されたと述べている。

Myanmar Now 2021/4/21


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翻訳者:ビルマ語メディア翻訳班(TK)
記事ID:5858