カチン独立軍(KIA)1か月以上で10以上のクーデター軍側の駐屯地を制圧

2021年04月23日付 その他 - ミャンマーナウ 紙

パーカン、モーガウン、ワインモー、モーマウ、プーターオ、タナインなどの各郡にある軍評議会の傘下にある軍駐屯地、警察所、警察大隊やシャン州北部にある軍駐屯地の一部をカチン独立軍(KIA)が激しく攻撃
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カチン独立軍(KIA)はここ1か月以上のあいだでクーデターを起こした軍評議会側軍隊の駐屯地10以上を攻撃制圧したが、軍側はそれらを奪還できていないとカチンの地元の軍事専門家が述べた。軍側クーデター以来、カチン州内ではKIAと軍評議会の軍隊との軍事的緊張が高まり、3月初旬からKIAは、パーカン、モーガウン、ワインモー、プーターオ、タナインなどの郡に存在する軍評議会傘下の駐屯地、警察署、警察大隊やシャン州北部のいくつかの駐屯地を、激しく攻撃してきた。

モーマウ郡アローブンタウン駐屯地、ユワティッ駐屯地と警察検問所、パーカン軍のタンカウ、アウンバーレィ駐屯地、タナイン郡ナンビュー地区駐屯地などの多くを、KIAは攻撃し制圧した。

「小さな兵営地も入れると、何十にもなろう。一部は、KIAが攻撃しそのまま基地としているものもある。シャン北部は、彼らが制圧した駐屯地にはそのまま人を置いている。また、パーカン郡のアウンバレィやタンガウンコンといった地域は、彼らも人を置いておくことができる。また、基地として使わない場所は、攻撃後燃やすので、その場所に再度(軍側は)駐屯地を設置することはできず、場所を移動することになる。KAIも駐屯地を置かない、軍側も置かないわけだ」とミッチナー市住民の一人が述べた。

さらに、KIAが占領した駐屯地を軍評議会側の軍隊が再度攻撃し奪回したという話は聞いていないとのことである。モーマウ郡ドーポンヤン準郡内でKIAが3月25日に攻撃制圧したアロブン駐屯地を、軍評議会が陸路、空路を通じて、再攻撃をかけたが、軍評議会側の死傷者が多数出て、KIAはその基地を占拠中であるとのことである。

上記のアロブン基地は4月11日以来、軍評議会側の軍隊が、陸路2路を通じて、また爆撃機による空路を通じて何度か攻撃をしかけた。 KIAに近い筋によると、こうした激しい攻撃にも関わらず、奪回は成功せず、軍評議会側は大隊長を含む何百人もの軍人が死傷し、一部は捕虜となったという情報もある。ただ、ミャンマー・ナウはその情報をはっきりとは確認できなかった。パーカン郡でも頻繁に軍事衝突があり、軍評議会側軍隊の約30名が最近パーカン郡拠点のKIA第9旅団に降伏したと伝えられている。

ある地元住民は「一般人のなかでは、こうしたニュースが広まっている。それは十分ありうることだ。現在、戦闘の最前線にいるわけで、軍側も分断されればそういうこともあろう。銃撃戦の最中なら降伏もすると思われる」という。また、別の地元住民によれば、KIAは2011年以来戦闘を開始したが、応戦のみを行っていたが、現在、反撃を開始したとのことである。

もともと、KIAが支配していた場所を、再度攻撃しているという意味である。軍評議会側が再攻撃してくると想定して、KIA側も、今は様子見で攻撃したという形だろうとその地元民は述べている。

軍評議会はまた、モーマウ郡アロブム山拠点に加え、KIA第8旅団と第9旅団が管理する地域での空爆を行ったが、駐屯地の奪回はできなかった。 KIAの関係者は本誌に、アロブム山拠点のあるモーマウ郡に1,000人以上の軍評議会側の軍隊が空路を通じて増強された。しかし、軍事攻撃は行われず、両者の緊張が高まっていると語った。

駐屯地の攻撃制圧に関してKIA情報担当ノーブ大佐は、前線のKIA軍が軍評議会側の駐屯地を制圧したが、詳細はいまだ不明とのことである。

彼は多くの場所で戦闘があり、そのすべての状況を確認して発表することはまだ困難であると4月21日に述べた。

Myanmar Now 2021/4/22


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翻訳者:ビルマ語メディア翻訳班(TK)
記事ID:5859