銃撃による犠牲者の墓をバゴー墓地で破壊

2021年04月25日付 その他 - ミャンマーナウ 紙

クーデターを起こした軍評議会は、市民を襲撃しただけでなく墓地に墓を作り弔ったものも破壊

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バゴー市において、クーデターを起こした軍評議会武装勢力による暴力行為によって命を落とした人々の墓を、軍評議会側が掘り返して破壊していると、地元の人が今日(4月19日)語った。

午前中、武装集団が車3台でシンビューグィン墓地に到着し破壊したと、安全上の理由で名前を明かしたくない地元の人が述べた。

「この墓は、まだ作ってからさほど経っていません。4月の初め頃です。遺体はちょうど腐り始めた時期で、悪臭がしています」と、墓を壊している様子を見た地元の人は言う。

「墓を一つずつ掘り返していました。そして遺体を引き出していました。彼らが掘った墓の中から出てきた遺体は、一つずつまた埋めなおすことになります。この墓は違法だと言います。何の法に反したのかもわかりません」

墓を破壊し、遺体を引き抜き、外に放置したこと、新しい墓がまだ建てられていないことはわかっている。

4月18日、軍評議会はバゴーを活動拠点とする慈善団体17団体を招集し、「春の革命」の犠牲者を埋葬してあるシンビューグィン墓地の墓を解体すること、別の場所に埋葬することなどを要求した。

慈善団体の一人は、地元の人はシンビューグィン墓地に「春の革命」の犠牲者を「英雄の殿堂」と名付け、遺骸約10体をつなげて埋葬し記念墓碑を作った。

軍評議会は、墓をこのように一連でつなげることが都市開発法に反すると主張したとのことである。

現在、シンビューグィン墓地は、軍評議会の武装集団が厳重に警備している。

バゴー市の墓の破壊に関して尋ねようとしたが、軍評議会の広報担当とは連絡をとることが未だできていない。

バゴー市で一日に80人以上を射殺した軍評議会は、過去にも学生指導者の葬式を妨害したことがある。

3月28日の、全ビルマ学生連盟の学生のコー・テーマウンマウンの葬式をパヤージー市墓地の葬場で行っていたところ、武装した軍評議会が発砲した。

政治犯支援協会(AAPP)の4月17日までの発表では、ミャンマー全土で市民730人が暴力的に殺害されたという。

しかし、4月初旬に、軍評議会報道官は、CNNとの会見で死者数は警察10人、軍人6人を含めた合計248人であると述べた。

軍評議会報道官ゾーミントゥン准将は、路上に出て抗議活動を行うものの敵対行為が原因で警察隊が発砲していると、軍評議会の最初の記者会見で返答した。抗議活動において警察隊が先に発砲したことは絶対にないと続けて述べている。



Myanmar Now 2021/4/19


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翻訳者:MK
記事ID:5862