ドー・テッテッカインの建築途中のコンドミニアム(分譲マンション)が爆破された

2021年06月17日付 その他 - ミャンマーナウ 紙
発によって崩壊した68レジデンス高級コンドミニアム内部の光景
発によって崩壊した68レジデンス高級コンドミニアム内部の光景
シュエナンドー宝石店の所有者、軍評議会社会福祉・救済・再定住省大臣の建設計画に対し爆破を行ったとヤンゴン市民防衛軍が認めた。

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軍評議会の社会福祉・救済・再定住省大臣が事業に投資している、ヤンゴン市ガバエーパゴダ通りとサヤーサン通りの角に建設中の68レジデンス高級コンドミニアムを本日(6月17日)午前に爆破したと、ヤンゴン市民防衛部隊が認めた。

「C4という爆薬を用いた手製の強力な爆弾3個で爆破した。基礎の配管と柱も建て直さないといけないほどの被害である」とメンバーの一人が本紙に話した。

建設途中の68レジデンス付近の住民も、本日(6月17日)の午前5時前後に爆発音を聞いたという。
「日の出間際に音が一回聞こえた。少し離れた場所から爆発音が、それはバハンのあたりの人も聞いた。音はあまり大きくない。やや離れた場所で爆発したようだで、揺れは無かった」と前述の人物が話した。

シュエナンドー宝石店オーナーであるドー・テッテッカイン(注)が多くの利益を得る上記のコンドミニアムを爆破し破壊するために、一か月以上準備する必要があったとヤンゴン市民防衛部隊の人間が話した。

「私たちの組織内にはエンジニアもいる。基礎部分を確実に破壊したので、すべてを建て直す必要があるだろうと思う。彼らの側が大丈夫だと修復することも無くあれこれと嘘をつき購入者に再販した場合、購入者が被害を受けるのは確かだ」と防衛軍のメンバーは話す。

爆発による損壊、負傷者の有無に関して、軍評議会と68レジデンスの責任者には、問い合わせることができていない。

1エーカーの土地に建設中の27階建て68レジデンス高級コンドミニアムに対してユナイテッドGPデベロップメント社が請け負い、ドー・テッテッカインは上記の企業の代表取締役である。

ドー・テッテッカインは、2015年の選挙で国民民主連盟(NLD)のヤンゴン管区ダゴン区選出人民議会議員であった。そして、同党から脱退し国民パイオニア党(PPP)を樹立し、党首に就任した人物である。

その後、2020年に行われた選挙で、同氏がPPPを代表しマヤンゴン区人民議会選挙区から出馬し議席を争ったが敗北し、さらに、彼女の党からの出馬者は誰一人議席を獲得できなかった。

上記の選挙後、クーデターを起こした軍評議会は、彼女を社会福祉・救済・再定住省連邦大臣に任命した。

2月1日のクーデター後、平和的にデモ抗議活動を行う国民達に対して、軍評議会が残酷に発砲、殲滅、逮捕を継続的に行ってきたため、軍評議会の軍に対して、手にできる武器を握りしめ反抗する大勢の人々が現れてきた。

ミャンマーナウ (2021年6月17日)

(訳者注: ドー・テッテッカインはNLDを離れ、2019年11月に国民パイオニア党を設立した。元NLD党員の彼女が今回軍の評議会メンバーになったことには市民のあいだで、かなり厳しい批判が出ている)。


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翻訳者:K.Y. K.R
記事ID:5998