ロシア、ベトナム他各国のワクチン生産を支援へ

2021年06月05日付 VietnamPlus 紙
ロシア・モスクワの市民に新型コロナウイルスワクチン・スプートニクVを接種する医療スタッフ
ロシア・モスクワの市民に新型コロナウイルスワクチン・スプートニクVを接種する医療スタッフ
ロシア、ベトナム他各国のワクチン生産を支援へ


ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、6月3日午後、モスクワがベトナムでのスプートニクVワクチンの生産における協力について話し合うと述べた。



6月4日、サンクトペテルズルグで開催された世界経済フォーラムでの発表で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアが独自の技術を生み出し、新型コロナウイルスに対するワクチンの国内生産を迅速に確立するだけでなく、他国のパートナーのワクチン生産の展開を支援すると強調した。

大統領は、これまでのところ、他の国々が自国の領土でワクチン生産を開発することを支援する国は、ロシアを除いて他にないと断言した。

さらに、プーチン大統領はまた、ロシア当局に、ロシア在住の外国人、特に建設、商業、住宅サービス、その他のコミュニティサービスで働いている外国人専門家や労働者の大多数に対する有料のワクチン接種をすぐに展開するよう委ねた。

大統領は、ロシアのスプートニクVワクチンは、新型コロナウイルスの予防に非常に効果的であり、ヨーロッパの大企業のビジネスマンや指導者層から関心を集め、人々はワクチン接種のためにロシアに来る準備ができていると述べた。

大統領は、「国内の製薬業界は、ワクチンの生産をさらに拡大する準備が整っている。つまり我々は、自国のニーズを満たすだけでなく、外国人がロシアに来て、ここでワクチン接種を受ける機会を創出することができる」と指摘した。

これより前に、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、6月3日午後、モスクワがベトナムでのスプートニクVワクチンの生産における協力について話し合うと述べた。

モスクワ駐在の国営ベトナム通信社特派員は、ベトナムでのスプートニクVワクチンの生産における協力について話し合うため、ロシア側がパートナーであるベトナムと面会する予定であると述べた、ペスコフ氏の報道機関への声明を引用した。

「ベトナム側との面会は、ワクチン生産の見通しについて話し合うためと確信している」と述べた。

報道官によると、この問題はベトナムのグエン・スアン・フック国家主席からロシアのウラジーミル・プーチン大統領への外交書簡の中で言及された。

6月4日にサンクトペテルブルグで行われた世界経済フォーラムの合間に、ロシア直接投資基金(RDIF)のキリル・ドミトリエフ総裁は、ロシアのワクチンを製造したいとの希望を表明した各国のリストをプーチン大統領に報告したと述べた。

総裁によると、現在ベトナムを含め、14カ国20社のメーカーが、ロシアのワクチン生産における協力を希望している。

ドミトリエフ総裁は、「我々は、スプートニクVワクチンの生産に関して多くの重要な合意に達したと理解している。ますます多くの国が関心を示しており、最近ではベトナムもこのワクチンを生産したいとの希望を表明している」と述べた。

RDIFの関係者は、SAR-CoV-2ウイルスの予測不可能な変異のために、COVID-19パンデミックの状況は引き続き複雑に変化するだろうと述べた。

しかし、世界の専門家たちによる分析では、ロシアのワクチンが最も安全で最も効果的であることを示している。

関連した流れとして、GL Rapha Groupの子会社である韓国の製薬会社Hankook Korus Pharmは、RDIFと国連児童基金(UNICEF)との間で1億1000万回分のワクチン提供について合意されたニュースを受けて、ロシアのワクチンに対する世界的な需要が急増すると予測した。

これより前に、ロシアと韓国は、年間1億5000万回分のスプートニクVワクチンの生産における協力合意に署名しており、RDIFとGL Raphaが、韓国でのスプートニクVワクチンの増産について交渉中である。

韓国の製薬会社は、その生産能力はかなり大きく、月に1億回に達する可能性があると述べている。

2020年12月、ベラルーシは2成分スプートニクVワクチンに登録した最初の国であった。その後、ロシアのワクチン生産がベラルーシの領土で行われ、首都ミンスクがCOVID-19パンデミックを段階的に撃退するのに役立った。


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翻訳者:坂入菫
記事ID:6030