社説:ミンアウンフラインと暴力的軍集団は、新型コロナウィルス感染症流行を政治的武器として使用、革命の根を断ち弾圧

2021年07月15日付 その他 - キッティッメディア 紙
 ミャンマーで新型コロナウィルス感染症第三波が大きく影響を及ぼしている。感染率と死亡率が増加しているほか、イェウェー墓地で何百もの遺体が火葬のために列を作るまでになってきている。多くの国民は自宅で、コロナに感染した状態で亡くなった。
 軍評議会の7月12日夜の発表で、コロナ感染者5014人および死者89人と発表したが、この発表は病院と(隔離・治療)センターの状況のみを発表したものだ。自宅で、あるいは地区内で亡くなった人のリストは含まれていない。
 例えば、エーヤーワディ管区パテイン市のような一つの町だけでも、7月12日、新型コロナウィルス感染症で亡くなった人は26人いたとパテイン市にあるマノーピュー・パラヒタ組織が発表している。
 軍評議会が発表したリストは、最低の数値であり、ヤンゴンにあるパラヒタ組織の推計によれば、新型コロナウィルス感染症による全国の死者数は少なくとも300人から500人の間である可能性があると述べた。
 新型コロナ感染症第三波において、軍評議会は国民の病院への入院、治療、隔離のために、何も、一つも効果的に行うことができず、さらに、自宅で酸素を吸入して治療をせざるを得ない国民にとって重要な酸素を購入する許可をも全国で停止した。
 7月10日夕方から、軍評議会はヤンゴン及び全国にある酸素工場に対し、国民に対し酸素購入およびボンベへの充填の許可を与えないようにしている。
 7月12日の記者会見で、暴力的軍集団の報道官ゾーミントゥンは「酸素に関して、民間所有のものを制限しているというのはある。一人一人に充填するのではなく、主に必要な病院のみに酸素の充填をするために制限がある。本当に必要な人は、各地域にいる保健省職員の証明書をもっていき、充填してもらうことができる。酸素に関し、オンライン上で詐欺があり、国民も必要でないのに酸素を充填しているので、制限しなければならなった」と述べた。
 7月11日、12日、13日のSNSでは、病院にも入院できず、酸素も吸入できないために死亡した人の家族の悲しみの言葉、友人らの悲痛のあまりの舌打ち、そして、酸素入手に協力してくださいという支援依頼がひっきりなしに目に入ってくる。
 国民が敬愛し崇拝しているヤウェヌェ(インマ)僧正自身、僧院で身の回りのさまざまなことをやってくれている在家信徒女性マ・ソーマーラーが新型コロナウィルス感染症に罹患したので病院に入院させるために努力したが、どの病院も受けいれてくれなかったのでなくなってしまったことをSNSで明かしている。
 その在家信徒の女性は生まれ変わったら再び人間になると僧正(自分)が言うなら、ミャンマーでは人間に生まれ変わらせないでくださいお坊様、と願わなければならないだろうと(先のSNSに)書かれている。
 軍集団はこのような状況を知らないからではなく、このような悪い状況になるよう、国民を苦境に立たせ彼らが革命とデモを中止するよう、意図的に行っているのだ。
 新型コロナウィルス感染症の治療を受け酸素を入手するという重要な問題に奮闘している人々としては、生きていくために努力しなければならないので、革命を起こし軍集団に反対するという点では勢いが落ちてきており、根絶やしにするところまで軍集団は意図している。
 酸素というのは必要なしに購入しておかなければならない類のものではなく、必要だから購入しなければならないということを知っていながら、国民を死に追いやり、革命を継続できないようにしている軍集団の意図が、ここ数日で効果を出してきていることは否定できない。
 新型コロナウィルス感染症第三波を政治的武器として利用し、国民を死に追いやる状況を意図的に発生させた軍集団の行為のせいで、国家は現在の状況より一層悪化した状況に陥るだろう。
 「何であっても平気でできる」と気勢を上げているミンアウンフラインと暴力的軍集団は、災いが降りかかっている最中でさえ、国民の命を引き換えに軍事独裁の安定と継続を目指しているというのが現実である。
 政治的武器として新型コロナウィルス感染症第三波を利用している軍集団が継続していくなら、国家と国民を継続して苦境に引きずり落としていくことになるため、新型コロナウィルス感染症に直面しながら軍集団を根絶やしにするという継続した闘争に入ることを、ヤンゴン・キッティッは国民に対し奨励する。

ヤンゴン・キッティッ・メディア 2021/07/13


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:ビルマ語メディア翻訳班(SA)
記事ID:6066