軍評議会に制裁することなく,「懸念する」と表明している国連安全保障理事会に対し,非常に失望したと,ミャンマー民間団体が発表

2021年11月11日付 その他 - キッティッメディア 紙
ある国連安全保障理事会会議の様子
ある国連安全保障理事会会議の様子
ヤンゴン,11月11日

 国連安全保障理事会は,11月8日,ミャンマー問題に関する会議を召集し,非常に懸念するという表明のみを繰り返し発表しており,その表明に非常に失望したことを,ミャンマー民間団体が発表した。
 国連安全保障理事会は,ミャンマーで国軍が暴力行為をやめ,ASEAN共同合意(声明)を実現するように,ASEAN外交官が調整・実行しているロードマップを支持することを発表した。
 国連安全保障理事会が制裁を何度も実施しないため,ミャンマー民間団体代表は大変失望した。また,ミャンマー全土における最近の暴力行為の発生の後,本日(11月11日)国連安全保障理事会が,「非常に懸念する旨」を繰り返し述べた声明を再度発表し,この声明においては,ミャンマー国軍が暴力行為を即刻やめるよう要求していた。
 チン州では,ミャンマー軍政府が攻撃を激化させており,200戸以上の家屋と2つの教会で火災が起こったため,地域内及び諸外国の民間団体521団体が,国連安全保障理事会に緊急理事会を召集するよう,11月4日に要求した。
 ミャンマー軍が国民に対する暴力行為・攻撃をやめ,国際的な制裁がしっかりと実行されるよう,安全保障理事会に要求するとともに,軍評議会に対して全世界的に武器販売禁止措置をとるようにも,民間団体は国連安全保障理事会に促した。
 現在,インドとロシアを含む国連安全保障理事会の理事国は,クーデターを起こしたミャンマー国軍のもとに武器と軍需品を売り渡し,中国は主要な武器の支援者として国軍と引き続き経済取引をしていることを民間団体が述べた。
 (民間団体)Progressive Voiceのドー・キンオウンマーは「国連安全保障理事会の継続した執行力が弱いため大変失望してしまった。世界最高権威機関の「懸念」という言葉での声明は,罪のない国民を殺害している軍事政権を完全に無視し,ミャンマー国民に対する実際の威嚇行為も無視しているのである。ミャンマーでの激しい暴力行為は,国際的な平和と安全を維持するための国連安全保障理事会への挑戦である他に,失敗の証拠でもある。国連安全保障理事会の働きを継続して遮っている理事国はミャンマー国民の苦しみを一層悪化させ,残虐な罪をさらに犯すように軍事政権に対して推し進めているのである。これらの国々は軍事政権が重大な罪を犯すことを援助しており,その関わりにも彼らは責任を負わねばならないのである」と思案し述べた。
 チン族人権団体のSalai Za Ukは「国連安全保障理事会でミャンマーの情勢を討議しているまさにその時に,タンタランで軍が家々を焼き払った。チン州では8月から(政府が)再び援軍派遣を開始したことによって,キリスト教会と宗教関連施設22棟以上に放火して破壊した。何度も要求しているが,国民を救うために効果のない指導により,国連安全保障理事会への信頼をなくしてしまっている」と述べた。
 Women's Peace Networkのマ・ウェーウェーヌは「国連安全保障理事会の制裁が弱いことはとても恐ろしい。2017年のロヒンギャ虐殺の前後に制裁を怠り,国軍が人々(人間)に対して犯した罪を全く処罰することはなかった。軍は重大な罪を犯し続けているので,これは国連の失敗である。国連安全保障理事会として制裁を行い,軍の違法行為に責任を負うように実行しなければならない」と述べた。
2月1日にクーデターを起こして以降,ミャンマー国軍は国民を1252人殺害し,1万人近くを違法に逮捕していることが分かっている。

キッティッ・メディア


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翻訳者:NY,A.I
記事ID:6154