ベトナムとカンボジア、外務省間で政治協議

2021年10月21日付 VietnamPlus 紙
外務省のグエン・クオック・ズン次官とカンボジア外務国際協力省Soeung Rathchavy副長官が第7回ベトナム-カンボジア政治協議を共催
外務省のグエン・クオック・ズン次官とカンボジア外務国際協力省Soeung Rathchavy副長官が第7回ベトナム-カンボジア政治協議を共催
ベトナムとカンボジア、外務省間で政治協議


ベトナムとカンボジアは、コロナ禍後に、連携して貿易と経済回復を推し進め、国防・安全保障協力を強化し、陸上国境管理の効果を向上させていくことで意見が一致した。



2021年10月21日、外務省のグエン・クオック・ズン次官とカンボジア外務国際協力省のSoeung Rathchavy副長官は、第7回ベトナム-カンボジア政治協議をオンライン形式で共催し、二国間関係、両国外務省間と国際問題を巡る協力、互いに関心を持つ分野について意見交換を行った。

政治協議において、双方はベトナムとカンボジア間の「良好な隣国、伝統的友好、全面的、持続的かつ長期的な協力」関係の前向きな発展ぶりを高く評価した。

コロナ禍にあって、双方は交流を維持すること、様々な形でハイレベルとその下のレベルが意見交換を行うこと、二国間の協力枠組みの効果を発揮するよう務めてきた。

二国間の貿易取引は比較的良好な成長を続けており、2021年年初の8か月の双方向の貿易額は66.5億米ドルに達し、昨年同期の2倍に増加した。ベトナムはカンボジアにおいて、28.5億米ドル以上に相当する188のプロジェクトを有し、引き続き同国における5つの投資国のグループの中で最大の投資国となっている。

ベトナムとカンボジアは、コロナ禍後に、連携して貿易と経済回復を推し進め、国防・安全保障協力を強化し、陸上国境管理の効果を向上させていくことで意見が一致した。同時に、ベトナムに祖先を持つ人々のための法的文書の問題について解決策を講じ、ベトナムに祖先を持つ人々の移住のプロセスやビエンホー地域での再定住が円滑に進むよう保証するため、緊密に連携する。引き続き教育訓練、広報宣伝、文化スポーツ、民間交流など他の重要な分野での協力の効果を向上させていくことでも意見が一致した。

「ベトナム-カンボジア、カンボジア-ベトナム友好年2022」において、外交関係樹立55周年(1967年6月24日~2022年6月24日)を記念する活動について協議を行い、これを円滑に実施するため、双方は緊密に連携することで意見が一致した。また、第11回国境地域の各省の協力と発展に関する会議と、経済、文化、科学、技術協力に関するベトナム・カンボジア合同委員会第19回会合、それと共に今後の両国の他の重要な対外イベントが上首尾に開催されるよう連携することで意見が一致した。

双方はまた、南シナ海情勢と地域の安全や安定に関連するいくつかの新たな変化を含む、互いに関心を持つ国際と地域の問題について意見交換を行った。国連、ASEAN、ASEMなどの各多国間フォーラムにおいて互いに緊密に連携し相互に支持して、メコンサブ地域の発展をASEAN共同体の構築プロセスと結び付けて、サブ地域の各種枠組みにおける協力を強化していくことを確約した。

この機会に、カンボジア外務国際協力省大臣はASEAN2022議長国の年においていくつかの重要な内容と優先事項を報告した。ベトナムと他のASEAN加盟国が団結を維持しASEANの中心的な役割を促進することを期待するということを確認した。

ズン次官は、ベトナムはカンボジアが第13回ASEM首脳会議(2021年11月25~26日)を成功裏に開催し、ASEAN2022議長国の役割を上首尾に担うことを支持すると確認した。

双方は第7回政治協議の結果を高く評価し、引き続き両外務省間の重要かつ実質的な協力枠組みの効果を発揮していくことで意見が一致した。双方は、2023年中の適切な時期に、第8回政治協議をカンボジアで開催することで合意した。


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翻訳者:武井菜那
記事ID:6170