日本のマスコミ、ファム・ミン・チン首相の訪問を報道


NHKは「日本、ベトナム両首相は関係を再確認」のニュースで、ファム・ミン・チン首相は、岸田文雄首相が就任して以降初めて国内で会談を行った外国の首脳であると報道した。



ベトナム通信社の在京記者によると、最近、日本のマスコミはファム・ミン・チン首相の日本への正式訪問について詳細に報道しており、中でも11月24日のファム・ミン・チン首相と岸田文雄首相の会談とその前日に行われた両国の防衛相、国防相の会談に注目しているという。

NHKは11月24日、東京で行われたファム・ミン・チン首相との会談で、岸田文雄首相がベトナムとの双方関係がより発展することを希望し、同時にこの関係を発展させるためにファム・ミン・チン首相と協力することを表明したと報じた。

岸田文雄首相はまた、ベトナムで活動する日本企業や日本で働くベトナム人が両国の経済回復について重要な役割を果たすと信じていると述べた。

一方、ファム・ミン・チン首相は、岸田文雄氏が首相に選出されたことを祝すとともに、これにより二国間の友好と協力に明るい未来がもたらされると信じている、と述べた。

翌日、NHKは「日本、ベトナム両首相は関係を再確認」のニュースで、ファム・ミン・チン首相は岸田文雄首相が先月就任して初めて国内で会談を行った最初の首脳であると報道した。

11月24日の東京での会談の中で、岸田文雄首相とベトナム首相は、自由と法の支配に基づく国際秩序を維持するために互いに協力することに合意した。

双方は航行や飛行の自由の重要性を再確認し、法の支配に基づく国際秩序を維持し強化することに合意した。双方はまた、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定（CPTPP）において、高水準の自由化ルールを堅持するということで合意した。

ファム・ミン・チン首相は、日本企業のサプライチェーン多様化のために協力することに合意し、一方、岸田文雄首相はベトナムに154万回分の新型コロナウイルスワクチンを供給する準備ができていると表明した。

両国首脳はまた、発展途上国からの実習生の受け入れ問題についても議論した。双方は、この制度を管理する枠組みを適切に構築するため、緊密な意思疎通や相互協力を維持することで合意した。

また、双方は9月に署名が行われた日本がベトナムに防衛装備と技術を供給する合意についての議論を迅速化すること、ネットワークセキュリティを含む多くの分野で協力することに合意した。

共同通信社によると、11月24日の東京で行われた会談の中で、岸田文雄首相とファム・ミン・チン首相は二国間の安全保障協力を強化することで合意し、同時に、地域各領海の安定を脅かす数々の行動について「深刻な懸念」を共有した。

共同通信は共同声明を引用し、両首相が法の支配に基づく国際秩序を維持することの重要性について合意し、同時に新型コロナウイルス流行後の経済回復のため相互協力を行うことを確認した、と強調した。

会談後の記者会見で岸田首相は、「ベトナムは日本が自由で開かれたインド太平洋地域の実現を目指す中で、要となる重要なパートナーだ」と述べた。

共同通信によると、両国首脳はまた、一方的な現状変更の試みと緊張の高まりなど南シナ海の状況について深刻な懸念を表明し、同時にいかなる紛争も国際法に従って解決するべきだと確認した。

前日、岸信夫防衛相とファン・バン・ザン国防相は会談で、地域各領海の一方的な現状変更の試みに「強く反対する」ことに合意した。

ベトナムに工場を持つ日本企業が多くあることと、日本製品にベトナム製の部品を使っていることが背景にある中、両首相は会談で、デジタル技術の使用と生産設備の多様化を含めた二国間のサプライチェーンを強化することで合意した。

さらに、共同声明によると、双方はまた、ベトナムの実習生と学生のための条件を改善するために協力することを確認した。
　　　　　　　　　　　
一方日経アジア新聞は、東京で行われた会談で両首相が観光促進について議論し、二国間の旅行者数がコロナ流行前の水準である年間150万人を回復することを望むと述べた、と報じた。