ベトナムの海上警察は地域の平和のためにいつでも協力する

2021年12月08日付 VietnamPlus 紙
海上で訓練をする海上警察第1管区第102艦隊の艦船編隊
海上で訓練をする海上警察第1管区第102艦隊の艦船編隊
ベトナムの海上警察は地域の平和のためにいつでも協力する


地域の海域における安全、平和、安定、発展のため、アジア各国の海上執行機関間の協力推進を目標として、第17回アジア海上保安機関長官級会合(HACGAM-17)がオンライン形式で開催された。



12月8日午後、ベトナム海上警察長官のレー・クアン・ダオ少将の主宰により、第17回アジア海上保安機関長官級会合(HACGAM-17)がオンライン形式で開催された。

会合でのスピーチにおいて、ダオ少将は、ベトナム海上警察がHACGAMの会合を主催するのは2度目であることに喜びを表明した。これは、コロナ禍にあって初めてオンライン形式で開催されるHACGAMの会合である。

HACGAM-17の開催は、アジアの法執行機関間の協力措置を速やかに協議するとのニーズに対応すること、及びHACGAMの継続性を確保することへの強い意思の表れである。

これは、地域と世界の海域の安全、平和、安定及び発展を確保するための共通の目標と利益のために、アジア各国の海上法執行部隊間の協力の促進とその強化に積極的に貢献する効果的な活動である。

ダオ少将によると、海洋資源は、多くの国、地域、そして世界中の社会経済発展に重要な影響を及ぼしている。

さらに、非伝統的な安全保障上の脅威と新たに顕在化した海洋問題に共同で取り組むため、特に、海上の治安と安全の確保に向けた海上の法執行機関間の協力に関する国家間の協力の強化が求められる。

参加メンバー国の全員が、HACGAMは、二国間および多国間のいずれの角度からも、各メンバー国間の信頼醸成、相互理解、実質的な協力を強化するための有効な手段であり続けるとの点、また、各国の社会経済発展のため平和で安定した環境を作り出し、地域の共通利益を害する活動を阻止するための協力を促進すること目指して、海洋活動の法的基盤と海洋管理における共通の行動規範を策定し強化するとの点について理解を示した。

ダオ少将は、HACGAM-17とはまさに、上記の問題を共々に解決するためのより実質的な協力分野を検討し、特定し、促進する貴重な機会であると強調し、ベトナム海上警察は、地域の平和、安定と発展の維持のため、海上航行の治安、安全の確保を目的とする地域協力を常に支持し、これに参加する準備ができていると強調した。

HACGAM-17の共同声明には、効果的かつ実質的に実施し展開することで、HACGAMがアジアにおける海上法執行機関間の協力をさらに強化するための強固な基盤となるだろうと示されており、ダオ少将は、HACGAMが「秩序のある、安全な、美しい海域のために」との共通目標の実現に寄与すべく、引き続き努力し献身するだろうとの確信を述べた。

会合で、出席者は、2021年の海上の法執行機関に関する協力活動と2022年の協力の方向性に関して、4つのワーキンググループの長によるプレゼンテーションを聴いた。

会合では、達成された結果と各グループの長がプレゼンテーションをした行動の方向性について意見が一致した。4つのワーキンググループは、HACGAM の4つの柱である遭難・救助、環境保護、海上での違法行為の防止・抑止、及び能力構築に関して実質的かつ効果的な協力活動を継続していくことが期待される。

さらに、会合は、フランス沿岸警備隊によるHACGAMの加盟について議論し、承認した。また、HACGAM共同のウェブサイトについて、インド沿岸警備隊によるプレゼンテーションを聴いた。

会合は、HACGAMの共通目標である「秩序のある、安全な、美しい海域のために」を実現するため、アジアの海上法執行機関間の努力、献身、協力のさらなる強化へのコミットメントを再確認する共同声明を採択した。


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翻訳者:八木澤研人
記事ID:6254