インドネシア、ウクライナ・ブチャでの虐殺についての独立した捜査を要請

2022年04月18日付 Kompas 紙

ジャカルタ、kompas.com配信
インドネシアは去る4月7日、ロシアによるウクライナの都市ブチャでの民間人虐殺の疑いについての独立した捜査を要請した。
ブチャでの虐殺に関する捜査の要請は、ウクライナの高官らが、首都キーウ周辺のロシア軍が撤退した地域で数百人の民間人が処刑されたことが判明したと述べた後、国際的な批判に続いて伝えられた。11月にバリでG20首脳会議を開催するインドネシアは、この虐殺について捜査を行う独立したチームを結成するという国連のイニシアチブの支持を表明した。
 フランス通信社(AFP)は、インドネシアは自らを公平な仲介者と示し、2月のウクライナ侵攻以来ロシアを公に批判することをこれまで控えてきたと報告した。「私たちが注意深くフォローしている様々な報告とはべつに、何が起こったのかを説明する独立した調査チームができることを望んでいる」とインドネシア外務省のテウク・ファイザシャ報道官は記者会見で語った。「民間人、兵士、治安部隊のいずれであれ、人命が奪われたことを我々は遺憾に思い、深い懸念を表明する」とAFPから引用して続けた。

 今年のG20の議長を務めるインドネシアは、西洋諸国によるロシア追放への圧力にもかかわらず、この首脳会議を中立の立場で開催すると表明。ウクライナ・ブチャにおける数百人の虐殺の発覚を受け、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、この虐殺は戦争犯罪でありジェノサイドだと糾弾した。

しかしロシアは、犠牲者たちの凄惨な写真が偽造されたものである、あるいはこの虐殺が起きたのは部隊が撤退したあとであるとして、ロシア軍部隊に責任を帰す嫌疑に反駁した。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:松山結花
記事ID:6301