マンダレー市マハーアウンミエ区に住む管区議会議員の兄が殺害される

2022年04月27日付 その他-ミャンマーナウ紙 紙

ピューソーティーのように活動しており、ここ数日で名前が知られることとなった「トゥエダウ」という集団がマンダレー市民を殺害したとテレグラム(翻訳者注:メッセージをやり取りするアプリ)で公表した。
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 マンダレー市マハーアウンミエ区に住む管区議会議員の兄の遺体が、たくさん傷のある状態で、本日(4月27日)朝、シュエラウン地区26(B)通りの近くに遺棄されていたことがわかったと地元民が述べた。
 50歳前後のウー・ポンミンモー(別称)コー・モーは、4月24日夕方4時頃、84番通り(42番通りと43番通りの間)のエディンホールの前である集団に捕らえられた後、家族と連絡が途絶えた、とマハーアウンミエ区の住民が述べた。
 「私服で4、5人がバン(商用車)で連行していったのを見た人がいる。今日は、刀や斧で切り付けられ著しく変わり果てた状態で殺害されている。肩には刃物によるかなり大きな傷、首には刺し傷という状態で、非人道的に殺された」と安全のため匿名希望の先の男性住民が述べた。
 マハーアウンミエ区に暮らすウー・ポンミンモーは旋盤加工事業をしており、落ち着いた生活を営んでいたこと、国民民主連盟(NLD)の関係者であるため標的とされた可能性があることを、先の男性が述べた。
 「彼は非常に穏やかな人だ。どんな政治的な事柄も知る人ではない。NLD議員の兄だからというだけで殺されたのだ。とても衝撃を受けた」と同氏が続けて述べた。
 4月25日夜、「トゥエダウ」という一つの集団がウー・ポンミンモーを拘束していることについて、同集団のテレグラムページに記載してあるのがわかった。赤色作戦(翻訳者注:同集団が自分たちで名付けたもの。NLD関係者や支援者、国民防衛部隊(PDF)などを標的にするとしている)と発表してあり、NLD急進派を殺害していくとも書いてある。
 「恐れるな、トゥエダウは裁判所にいる。判決を下していく」と同集団がウー・ポンミンモーを拘束した後にテレグラムページにアップしている。
 遺体を本日昼に埋葬したことを家族と近い人から知ることができた。
 「残酷に殺害したのだ。遺体は殺害してから時間がたっている。今日、遺体解剖所に到着して初めてわかったことだ」と同氏が述べた。
 マンダレー市において昨日(4月26日)二人の遺体が目に付くところに捨ててあったのがわかった。
 ロンドン敷地内地区に住む40歳のウー・テインテーウーの遺体は、マハーアウンミエ区デーウン東地区87番通り(40番通りと41番通りの間)のゴミ捨て場に、首に刺し傷がある状態で発見された。
 ウー・テインテーウーはNLD支持者であり、調べることがあると言って4月26日に私服集団が彼を連行していったと地区住民が述べた。
 どこの誰かもまだわからない40歳くらいの男性の遺体は、王宮のお堀の西側80番通りと14番通り、水路(お堀)の外側で市民が発見した。
 「トゥエダウ」集団がその二人を殺害したと本日発表した。
 血をすすりあった人、誓いを立てた仲間・戦士という意味のある単語を使用しているその集団は、4月24日ごろテレグラムでグループを作って出てきたものであり、3日間でNLDの関係者5人を殺害し女性1人に重傷を負わせた。
 4月24日にはNLDの地区長とその妻、その親類のNLD男性党員を「トゥエダウ」という集団が拘束し、男性2人の遺体と負傷した女性を路上に遺棄した。遺体には「トゥエダウ」と示されたカードが首にかけられていた。
 昨日発見された2人の遺体の首にカードはかけられていなかったが、そのうちの1人を拘束しに来た際、自宅にそのカードをかけていったという。
 議員の兄の遺体にも首にカードがかけられていたこと、遺体にタバコの火が押し付けられたと思われる傷が多く見られたことがわかった。
 トゥエダウ殺人集団には、極悪人、軍支持者、民族宗教保護協会のメンバー、軍評議会関係者の党員が含まれる可能性があると住民は考えている。
 各地域で多くの国民を殺害する任務をもった軍評議会がこうした人(トゥエダウに属している人)に武器を支給しているのと同じように、軍評議会はこの集団結成準備もしてきた可能性がある、とある住民が述べた。
 「軍は国民同士を敵対させ、こうしたやつらに殺人許可を出したのだ。俺たちが武器をやる。罪には問わない。俺たちがついている、と言って。国民同士の殺害合戦を作り出したのだ」と安全のため匿名希望の先の住民が述べた。
 「あいつら(軍)の仕業だ。本当に最低で権力に過度にこだわるやつらだ」
 NLD支持者が多いマンダレー市においては、先のような殺害のせいで家族に対する心配が生まれていることがNLD関係者からわかった。
 マンダレー管区警察にこの殺害に関して尋ねようとしたが、電話で連絡を取ることがまだできず、軍評議会も殺人の件について発表していない。
 一部地域では、NLDの関係者を標的にしたある集団が、クーデター後3か月が経過した2021年5月初旬に出現していた。
 ピューソーティーという名前のその集団は、ならず者やクーデター支持者で構成されていた。
 軍評議会がザガイン管区側で内戦のための多くの軍事組織を作っていたが、それらの組織も地元民はピューソーティーと呼んでいた。
 ピューソーティーとトゥエダウが関連しているのか否かについてはまだわかっていない。
 SNS上では軍評議会関係者の多くがピューソーティーの行ったことを支持しているように、トゥエダウ集団の殺害についても支持していると書かれて公開されている。

メリーフニン


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翻訳者:ビルマ語メディア翻訳班(SA)
記事ID:6324