オタワ条約特使、ベトナムを更に支援する用意がある

2022年04月07日付 VietnamPlus 紙
オタワ条約特使、ベトナムを更に支援する用意がある


国連の対人用地雷禁止条約特使は、ベトナムがその貴重な経験や実践を共有することで、国際的な関心を高めるためにベトナムが発信し続けることを期待すると述べた。



 在国連ベトナム常駐代表のダン・ホアン・ザン大使は、4月6日、国連の対人地雷禁止条約(オタワ条約)特使を務めるヨルダンのミレド・ラード・ザイド・アル・フセイン王子と会談を行った。

 1997年に採択されて以降今日まで、オタワ条約は重要な利益を国際社会に多くもたらし、国際協力を促進するための枠組みを作り、対人地雷除去の基準を作成し、世界中の国における犠牲者を支援してきたとアル・フセイン王子は強調した。こうしたことを経て、条約の実施により、社会経済の発展のためさらなる条件を生み、人命を保護し、人々の平和な生活のために地雷のない地域が作り出された。

 ザン大使は、ベトナムでは何年も前に戦争が終結したものの、不発弾が依然として多くの苦痛を引き起こし、今日まで大きな影響を及ぼしていると語った。

 ベトナム共産党、国家、政府は長年の間、常にこれに関心を寄せ、地雷の問題や犠牲者の救済を含めた戦争による負の遺産を克服するために努力をしている。しかしベトナムは、戦争後に残された大量の地雷の除去を完了するため、国際的な支援とともにより多くのリソースを必要としている。

大使は、多くの国際的ドナーによるベトナムへのこれまでの貴重な支援に敬意を表し、世界中の多くの場所で未だ残る問題に対し国際社会による共通の関心を促すための特使の努力に謝意を表明した。

 ザン大使は、二国間そして多国間チャンネルの両方を介して、オタワ条約を含む各関連条約の重要な内容と人道的側面の多くを支援すると同時に、常にこの分野で国際協力を積極的に推進するなど、この分野においてベトナムが世界と、そして特使個人と共通の努力を共有していることを確認した。

 アル・フセイン王子は、地雷による負の遺産を克服し、さらにこの分野において国際協力に積極的に参加するベトナムの努力を高く評価した。

特使は、地雷の撤去と被害者の救済を推し進める上でベトナムを更に支援する用意があると表明し、地雷や不発弾の被害を乗り越える取り組みにおけるベトナムの貴重な経験や実践を共有することで、国際的な関心を高めるためにベトナムが発信し続けることを期待すると述べた。

 会談で双方はまた、今後も地雷の被害者を支援するためのプロジェクト、会議、セミナーについての情報を交換、共有し続けることで合意した。

 国連の対人地雷禁止条約は、1997年9月にオタワで採択されたためオタワ条約とも呼ばれ、対人地雷の使用、保有、生産を全世界で禁止することを目的としている。

 多くの重要で有意義な内容を掲げている本条約は、戦争後に残された対人地雷の大きな影響について強調し、地雷の除去や被害者の救済、意識の向上、これらの作業を支援するためのリソースの供出にあたり、多くの国で国際的な共同作業を促進する枠組みや仕組みを作るのに役立っている。現在までに、164カ国が条約に参加している。



【写真】第16師団の兵士による爆弾処理(写真:国営ベトナム通信社配信)


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翻訳者:西片文哉
記事ID:6340