ベトナムはロシアとウクライナ間の衝突の停戦と解決のための対話を呼びかける

2022年04月08日付 VietnamPlus 紙
ベトナムはロシアとウクライナ間の衝突の停戦と解決のための対話を呼びかける


ベトナムは民間人への攻撃、人権法及び国際人道法に違反する全ての行為に反対すると同時に、公に、透明性を持って、客観的に情報を確認し検証する必要があると考える。



4月7日、国連総会はロシアとウクライナの衝突に関する第11回緊急会合を行った。

この場で、ベトナムは各国に対し、緊張の緩和、停戦、対話の再開とともに、関係当事者の正当な権利と利益を考慮したうえで不一致の点について長期的な解決策を模索することを呼びかけた。

会合において国連総会は、賛成93票、反対24票、棄権58票で国連人権理事会におけるロシアの理事国資格停止の決議を採択した。

各国は、現在のウクライナ情勢について懸念を表明し、国際法を尊重する必要があることを強調した。

上記の決議に対し棄権した国、あるいは反対した国も含め多くの国々は、人権理事会の決定に基づき設立された調査委員会を含む、ウクライナにおける人権状況に関する各国際調査委員会が未だ調査を行っている最中にあって、具体的且つ客観的な情報がない状態でこの決議を提案・検討したのは、性急な行動であると述べた。

これら各国が見るに、決議の採択は、各関係当事国間の交渉や対話の努力にネガティブな影響を与え、分断を生じさせ、国連に対する信用を損なわせる恐れがある。

国連総会が決議を検討し採択した後、ロシアの代表は47か国の加盟国から成る人権理事会からの脱退を発表した。

会合でのスピーチで、駐国連ベトナム常駐代表団団長であるダン・ホアン・ザン大使は、国連憲章と国際法の尊重、特に各国の独立・主権・領土保全の尊重、および内政不干渉と国際関係における武力の不行使との原則に基づく、平和的手段による国際紛争の解決に関するベトナムの一貫した立場を再確認した。

ザン大使は、ベトナムはウクライナにおける戦闘による民間人への影響と、ここ数日間で多くの民間人が命を落としているとの情報に対し、憂慮の念を抱いていることを強調した。

ベトナムは民間人への攻撃、人権法及び国際人道法に違反する全ての行為に反対すると同時に、各関係当事国の協力のもと、公に、透明性を持って、客観的に、これまでの情報を確認し検証する必要があると考える。

ザン大使は、各国際機関・組織の協議と決定は自らの活動手順と手続きを遵守する必要があり、国連総会における全ての協議と決定は各関係当事国の協力のもとに検証され客観的で透明性のある情報に基づく必要があり、また各国と広く協議される必要があるとするベトナムの見解も強調した。

国連と国際社会は、平和的且つ包括的な解決策を模索するため、引き続き各関係当事国間の対話と外交交渉への努力を促し、そのための良好な環境を整備すべきである。

これはロシアが2022年2月24日に特別軍事作戦を実行して以降、国連総会によって採択されたロシアとウクライナの衝突に関する3つ目の決議である。



【1枚目の写真】国連開発計画(UNDP)のアヒム・シュタイナー総裁と協議したダン・ホアン・ザン大使(写真:国営ベトナム通信社)

【2枚目の写真】ウクライナ情勢に関する第11回緊急会合における討論(写真:国営ベトナム通信社配信)


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:鎌野天衣
記事ID:6342