G20サミットへのロシアの参加を強硬に望まない西側諸国、インドネシアは中立の立場を崩さない姿勢

2022年04月30日付 Kompas 紙
来たる11月のG20サミットに、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とウォロディミル・ゼレンスキ―大統領を招待したことに対して、インドネシアはアメリカ合衆国から反発を受けた。
 今年のサミットの議長国を務めるインドネシアは、アメリカをはじめとする西側諸国からの強い圧力を受けている。
 ウクライナへの軍事侵攻を行った今、西側諸国はロシアのサミットへの参加を拒絶している。
 しかしインドネシアはどちらの味方にもならないような状況になるべきだという考えでいる。
 「G20サミットにゼレンスキー大統領を招待する」とジョコ・ウィドド大統領は述べている。
 AFP通信によると、これはバイデン米大統領などが均衡を図るためにウクライナの参加を求めた結果の妥協案である。
 プーチン大統領はジョコ大統領との電話会談の中でバリ島へ赴き、G20サミットに参加することを確認したとジョコ大統領は演説中継の中で語った。
 ロシアはG20のメンバーであり、一方ウクライナはそうではない。
 2022年4月29日金曜日、バイデン政権はプーチン大統領の招待についての見解を明らかにした。
ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、「バイデンはG20に出席するプーチン大統領に反対を表明しており、私たちはウクライナの存在を歓迎している」と述べた。 
つづけてサキ氏は、「私たちは、ロシアが公的および私的にG20の一員であるべきではないと考えているという見解を表明した」と述べ、プーチン大統領への招待がロシアによる侵略の前に行われたことを理解していると付け加えた。
アメリカ国務省の副報道官、ジャリナ・ポーター氏は、「アメリカは、ロシアの国際社会や国際機関への参加のなかで、G20は当たり前のことではないと引き続き信じている」と述べた。
G20サミットへのロシアの参加を強硬に望まない西側諸国、インドネシアは中立の立場を崩さない姿勢


ワシントンDC,Kompas.com配信
来たる11月のG20サミットに、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とウォロディミル・ゼレンスキ―大統領を招待したことに対して、インドネシアはアメリカ合衆国から反発を受けた。
 今年のサミットの議長国を務めるインドネシアは、アメリカをはじめとする西側諸国からの強い圧力を受けている。
 ウクライナへの軍事侵攻を行った今、西側諸国はロシアのサミットへの参加を拒絶している。

しかしインドネシアは「どちらにも組みしない」という方針で状況に対処すべきという姿勢を貫いている。

 「G20サミットにゼレンスキー大統領を招待する」とジョコ・ウィドド大統領は述べている。
 AFP通信によると、これはバイデン米大統領などが均衡を図るためにウクライナの参加を求めた結果の妥協案である。
 ジョコ大統領は生中継された演説の中で、プーチン大統領が電話会談でバリ島にて開催されるG20サミットに参加することを明言したと述べた。

 ロシアはG20のメンバーであり、一方ウクライナはそうではない。

2022年4月29日金曜日、バイデン政権はプーチン大統領の招待についての見解を明らかにした。
ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、「バイデンはG20に出席するプーチン大統領に反対を表明しており、私たちはウクライナの存在を歓迎している」と述べた。 
つづけてサキ氏は、「私たちは、公的にも私的にもロシアはG20の一員であるべきではないと考えているという見解を表明した」と述べ、プーチン大統領への招待がロシアによる侵略の前に行われたことを理解していると付け加えた。
アメリカ国務省の副報道官、ジャリナ・ポーター氏は、「アメリカは、ロシアの国際社会や国際機関への参加に関して言えば、G20は当たり前のことではないといぜん確信している」と述べた。
ポーター氏はアメリカが出席するかについてコメントはしなかった。

一方、ゼレンスキー大統領は、ジョコ大統領との電話会談に続いて、去る4月27日にインドネシアからG20サミットに招待されたことをツイッターで公表した。
また、ジョコ大統領は、去る4月28日にプーチン大統領とも会談し、「プーチン大統領はサミットへの招待に感謝し、出席すると話していた」と述べた。
ロシアの大統領報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、プーチン大統領が会談の中で、インドネシアのG20議長国としての「成功」を望んでいたと話した。
「しかし現時点で、ロシアの参加が確実であると伝えるのは時期尚早だ」と彼は言う。

西側諸国は、2月の軍事攻撃の開始以来、ロシアを外交的に孤立させようとしてきた。
ワシントンでのG20における4月期の財務大臣会合は、世界の主要な経済集団内の深い分裂を示しており、アメリカと一部の同盟国はロシアの参加に対し、抗議するために交渉をボイコットした。
しかしながら、インドネシアは、ほとんどの主要な発展途上国と同様に、中立的な立場を維持しようとしている。
ジョコ大統領は去る4月29日、インドネシアはゼレンスキー大統領の要請に応じてウクライナに武器を送るのではなく、人道的な支援を提供するつもりであると述べた。


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翻訳者:木村 啓介
記事ID:6350