法力ある聖水とMLMシステムで販売、一年以上経過の後逮捕へ

2022年06月16日付 その他 - バーマアソシエーテッドプレス 紙

ヤンゴン 6月16日

市場で普通に販売されている飲料水を健康によい法力のある聖水だと宣伝し、販売担当者がMLMシステム(マルチレベルマーケティング、通称マルチ商法)を使って国内市場で販路を拡げ販売していたのを、FDA(食品医薬品局)が1年以上過ぎてから逮捕告発に乗りだした。

国内で一定して製造、流通しているALPINEブランドの飲料水が入ったプラスチック容器の上に偉大な聖水のマークをつけ、2021年5月から市場内の販売担当者が販売していた。

セーマペーガン[訳注:投薬や治療をしないクリニックの意。会社、商品名]、リセラー[再販売者]、消費者が集まり、集団的に販売されていたその聖水は20リットルタンクにつき17500チャット、20000チャットなど場所により異なった価格で販売されていた。通常、20リットルの飲料水であれば1000チャットほどで販売される。

「その地区(飲料水を法力のある聖水として再梱包していた場所)の監視を命じられていた者から情報を得たので逮捕したのです。正しいプロセスです」とミャンマーの飲料水事業者協会の会長ウー・イェートゥッは言う。

6月15日にヤンゴン市、カマーユッ区、フレーダン陸橋近くにある上記の聖水流通販売所にFDAと内務省を含む関係組織の一部が突入し、逮捕したという。市場で流通していたペットボトル等を3日ほど前から撤収し始めたというが、市場に拡がっているもの全てを撤収できるかどうかは分からない。

軍がクーデターを起こす前のNLD(国民民主連盟)政権時にはMLM市場に関して消費者間で物議をかもし、末端の販売者の多くが損を被るそのシステムに反対していた。

クーデターが起こった後、CDM(市民的不服従運動)参加者を標的にしたMLMシステムが再び行われるようになり、現在のように普通の飲料水を法力のある聖水として宣伝し、MLMシステムを使って市場で販売していたという事実が浮上したのである。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:H.O
記事ID:6399